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2018/05/28

あなたにとって“求められる人材”ってどんな人ですか?
筆者:城後
 



 

【優秀な学生ほど業界や職種にはこだわらない。】

 
「AIによって仕事が奪われるなか自分にしかできないこと、自分らしさが発揮できる仕事をやってどんな企業からでも求められる人材になりたい」
という言葉を最近は当たり前のように就活生が口にしています。
 
学生はAIやテクノロジーの進歩に敏感になり、自分のスキルを磨き人材としての価値を高めなければいけないと気付いているのです。
 
今あなたは、何を基準にして就職活動をしていますか?
これから就職活動を控えている方であれば、どういった基準で就職活動を
すればよいのか考えたことはありますか?自分にしかできない仕事とは何でしょうか?
業界、職種、大手企業かどうか、自分の地元の企業か、福利厚生は充実しているか、こういったものでしょうか。
 
「スキルを身に着けて人材としての価値を高めなければいけない」と何となくわかっていても、上記にあげたような基準で企業選びをすれば、あなたは2030年のシンギュラリティが起こったときに職を失っているかもしれません。表面的な事だけでなくAI・ITについてしっかり調べてみて、人材としての価値を高めるにはどうしたらいいか考えてみてください。
 

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ただ私が採用担当者として、日々学生と話しながら感じていることは「大手企業orベンチャー企業」というくくりで企業を見ている学生は減ってきているということです。
なんとなく人材の価値を高めなければいけないと感じているだけでなく、情報にアンテナを張って、10年後、20年後の自分を想像し企業を選んでいる学生の割合が多くなってきているという印象を受けます。
 
極端に言えば「成長しない企業orこれから成長する企業」・「自分を成長させられない企業or自分を成長させていける企業 」
という軸で企業を見ているのです。つまりAIやテクノロジーの進歩に合わせたビジョンを持つ会社なのかをみたり、AIに仕事を奪われないでいいように自分の価値を高めていこうという傾向にあります。
 
成長しない会社、自分を成長させられない会社というと少し、語弊がありますが、
要は、そのスピード感の違いです。
 
もちろん、それは大手企業に行ったから自分を成長させられないという訳ではありません。大手企業に行っても自分を成長させていくことはできます。
ただそこで身に着けていけるスキルや、若いうちに任せてもらえる仕事の裁量で言えば、ベンチャー企業に行った方が可能性や幅は広がる気がしますよね。
 
さらに、もっとレベルの高い学生は、大手企業かベンチャーかのくくりに捉われないだけでなく、業界や職種にも捉われない就職活動をしています。
それはなぜなのか?
 

【テクノロジーの時代に必要とされる人材とは】

 
大手企業だから潰れない。転職にも困らないという考え方はやめた方がいいです。
大手企業や銀行など‟安定している”というイメージの会社にも、いつ何が起こるかわからないということは昨今の様々なニュースや声から何となく感じていると思います。
中小企業やベンチャー企業を調べずに、大手企業ばかりを選んで就職活動をしていると大きな失敗をしてしまう可能性があります。
 
業界の境目もなくなっています。
例えばIT業界の自動車産業への進出だったり、、、
そこであなたが業界にこだわりを持って就職活動をしていると、あなたが入社して何年後かはわかりませんが会社が全く違う業界に事業進出し、そこにあなたが配属される可能性もあるので
 
特に職種に関しては、本当にどうなるかわかりません。
入社後に適性や、人員状況などを見ての配属になります。必ずしもあなたがやりたい仕事ができるとは限らないのです。
 
入社後にやりたかったことと違うと感じて離職してしまう人も少なくないです。
 
そんな状況で、もし転職しなければいけない状況になったときや、別の会社で新しいキャリアを進みたいとなったときに、あなたを助けてくれるものは前職の看板でもなければ学歴でもありません。あなたのスキルです。
そしてスキルは仕事を通した経験からでしか身に着けていくことはできません。
 
だからこそ、情報に敏感な学生は、いかにして自分の価値を高めていけばよいのかを考えるようになっているのです。ファーストキャリアはとても重要です。
そこで自分が身に着けられるスキル、身に着けたいスキルは何なのか明確にしてみてください。
 

 

【ゼネラリストやスペシャリストを超える存在になる】

 
このように“安定”という言葉に危機感を抱き、人材の価値について考える学生が増えてきていいま、面接で学生に「あなたは将来どんな人になっていたいですか?」「あなたの夢は何ですか?」
というような質問をすると「社内外で活躍できる人材になりたい」「頼られて○○さんに任せておけば安心するといわれる存在になりたい」「ヘッドハンティングされるような人材になりたい」という答えがよくかえってきます。
 
ではあなたにとって求められる人材とはどういう人のことですか?

リクルートワークス研究所はこれからの時代に社内だけでなく外へ出てもで活躍できる人材について下記のように提示しました。
 
★プロデューサー ➡ 広範な知識と経験に基づく調整力にたけたゼネラリスト 以上に社内外のさまざまな人々を結びつけて収益を生み出す力を有している人材
 
★テクノロジスト➡ その人しかできない分野をもつスペシャリストよりも、さらに専門性をもって仕事にテクノロジーを取り入れて使いこなせる人材
 
かっこいいですね。
あなたはどっちを目指したいですか?


ヘッドハンティングされたり、革新的なアイディアや新しいものを生み出していける
“社内外で活躍できる人材”プロデューサーやテクノロジストになっていくためには、どのような環境で、どんなことを学びどういった経験をしてどんスキルを身に着けていく必要があるのか考えてみてください。
 
そうすれば自ずと、自分が入社したいと思える会社が出てきます。
例えば、今内定を複数持っていて、どの会社に入社したらいいのか迷っているのであれば、当たり前ですが、“安定”しているという不確定要素の強い根拠でなく自分が活躍している姿が描きやすい会社を選んだ方がいいでしょう。
 
大手企業なのかベンチャー企業なのか、どんな会社を選ぶかはそれぞれです。
繰り返しになりますが、大切なのは自分が働いて活躍し、スキルを身に着けられると思える会社に入社すること、そういった基準で企業を見ていくことです。
 
そうすればあなたはどんな環境でも自分らしく力を発揮して輝ける‟求められる人材“になれるでしょう。

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