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2021/04/08

席替えをする目的
筆者:石黒太一
 

小学校の時に、席替えをするとドキドキしたことを覚えています。だれの横になるのか、など自分では決めることができない変化に緊張しながらも、その変化を楽しんでいたことを思い出します。もし、1年間同じ席だったらどうでしょうか。もしかしたら退屈だったり、同じ風景しか目の前にありませんので話をする人も固定化されてしまいます。クラスで仲良しグループがいくつかできて、揉め事がおきたりして大変かもしれませんね。社会人になると、コミュニケーションが固定化したり、職場の風景が変わらないなんて起きないと思うかもしれませんが、実はそうでもないのです。
 
職場でも席が近い人と話すということが多いですし、部署が同じ人とコミュニケーションをするということが多くなるのはよくあることです。仕事をする場所も最初は新鮮ですが、慣れてくるとちょっとした変化にも気づかなくなります。例えば、新入社員が初めてオフィスに来たとき、職場がキラキラして見えていたとしても、1ヶ月もすると見慣れてしまい、それが日常になります。慣れるということは決して悪いことではありませんが、良くない変化にも気づくことができなくなります。床に落ちているゴミに気づけなかったり、チームメンバーが辛そうになっている変化にも気づけなくなってしまいます。
 
引っ越しをすると、荷物を減らすためにゴミを捨てたり、気分転換のために配置変えをしたりしますよね。それと同じように職場でも席替えをすることで常に新鮮な気持ちを保つことができます。フリーアドレスといった固定席を持たない運用が究極的に常に新鮮ではありますが、内勤が多い職場では席数の確保もありますので、席替えをすることはとても重要だと考えています。リモートでそもそも会社に出社しないという場合も、いつも同じ場所で仕事をするのではなく、常に場所を変えるような工夫をすることで刺激を保つことができます。
 
席替えを繰り返すと物を減らす努力をします。なぜなら荷物が多ければ無駄な時間が増えます。席替えで時間をとるのは極力少なくしたいものです。職場のコミュニケーションを活性化するための席替えはコストをかけずにできるとてもシンプルな方法の一つです。

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