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2021/04/19

朝礼は何のため
筆者:石黒太一
 

朝礼に1時間をかけている。
これだけを聞くと一体何をしているのかと思いますが、実際に見学に行ったことがあります。徳島県にある西精工株式会社さんでは1時間以上かけて朝礼を行っています。業務連絡だけではなく、理念唱和や同じテーマについて意見交換をするということを朝礼で行っているのですが、もしかすると人によっては「なぜそんなに時間をさくのか」と感じるかもしれません。業務連絡をするだけであればチャットワークやslackなどで共有してしまえばすぐ終わりますし、チームメンバーの様子を見るだけであればそれぞれ挨拶をしたらいいだけです。にもかかわらず時間をとっているのは「教育」なのです。
 
教育は研修でやるのではないかと思いがちですが、大切なことは繰り返しやることです。例えば、自動車の免許を取得するときに、教習所に行って繰り返し勉強しましたね。一度聞いたからと言ってすぐに乗れるようにはならなかったはずです。繰り返し、先生と一緒に練習して運転できるようになり、何度も教本を読んで道路標識を覚えました。免許を取ってからも何度も運転するから上達しますし、高速道路の合流もできるようなるのです。会社でも研修をしたらからすぐにできるようというわけはありません。その瞬間はできるかもしれませんが、忘れしまって素戻ることがあります。人は忘れるものです。だからこそ、繰り返し学び続ける必要があります。そして朝礼は毎朝やっていますからとてもよい機会なのです。
 
習慣作りをするには、日々の行動に紐付けつことが大切です。毎日歩く習慣をつけようとして、歩くだけの時間を設けようとするとつい後回しになってしまいます。ですが、通勤する時に少しだけ歩く距離を長く設けるとか、1日の振り返りをする時はスマホ片手に歩きながら音声入力で日報を書いてみるとか、毎日やっていることにリンクすることで習慣化します。朝礼でもただ業務連絡するのではなく、チームで大切にしていることを毎日言葉に出して共有したり、一つのテーマを決めてベクトルを揃えたり、繰り返しすることで教育になること共にチーム、組織を強くすることになります。1時間とまではいかなくても毎日繰り返すことの大切さに気づけるようになりたいです。決してすべてが「効率」ではありませんね。
 

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