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2021/04/27

基本を徹底する理由
筆者:石黒太一
 

「もっとこうやってやったら効率的なのに」ということを思うことはありませんか?もちろん、改善をしながらより生産性を高めていくということは大切です。しかし、基本というものには意味があり、効率的だけを追い求めてはいけないこともあります。例えば、お手紙をお送りする時に、効率的だからと言って宛名をラベルシールに印刷をすることがあります。大量にダイレクトメールを送付する際はいいのかもしれませんが、自分の大切な方に手紙を送る際にラベルシールで送るかどうかを考えてみると、どちらを選ぶでしょうか。
 
基本というものを守破離の守だとすると、まずは形があるということになります。形には過去に多くの先人が経験し、失敗を繰り返して蓄積されたノウハウがあります。就職活動で考えると、自己分析や自己PR、最近ではガクチカという典型的な就活の準備がありますが、これも過去にうまくいった先輩たちの経験の蓄積から生まれてきているはずです。就職をするためには他にもいろいろな手法があったはずで、今でも新しい自分の見つけ方は開発されています。実際、ガクチカという表現は数年前まではありませんでした。それが今は基本としてみなさんが準備段階で考える定番になっていますが、それをまず真似ていくことが大切です。もっと効率的なこともあるかもしれませんが、まずやってみることで身近な先輩たちにも聞くことができますし、構造を分析している就活ノウハウの達人もいたりします。
 
組織や会社における基本は、重要なものがたくさんあります。新卒で入社する場合は、ほとんどが初めてのことですから素直に行動することから始めやすいですが、転職で中途入社などをすると、どうしても前職の習慣や自分自身の経験が先に出てこの基本を飛ばしたり、オリジナルでやってみようとしてします。オリジナルでやってうまくいくことはあまりありません。なぜなら、その会社の基本は社風、文化と強く紐付いていますし、同業他社であったとしても、方針が異なれば行動も変わってくるのです。もし、長くご利用いただくお客様を重視している会社で、自分は初めて使っていただくお客様が重要だと思っていたとします。どちらも大切なのですが、その会社がより大切にしていることは何かを理解しないまま、相談しないまま行動をすると成果につながりにくくなります。まず最初は素直に真似てみる、行動していることです。それで成果がでたら自分の形に変えていくというステップを踏んでいきます。

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