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2021/05/11

相手が求めていることを知る
筆者:石黒太一
 

相手の期待に応えること、そのために相手の事をよく知り、何を求めているかをよく考えることが大切である。今話題になっている「マーケターのように生きろ: 『あなたが必要だ』と言われ続ける人の思考と行動」(井上大輔著)にも書いてあることですが、就職活動でも全く同じことがいえます。リクルートの調査で企業と学生の面接での重視ポイントというものが発表されています。学生が面接でアピールする1位は「アルバイト経験」、企業が重視するポイントに目を移すと上から7番目まで下がってしまいます。あんなに一生懸命ガクチカでアルバイトのことを深堀りして言語化したのに、アルバイトのエピソードは重視されないのか・・・、と思ってしまうかもしれません。もちろん、グラフだけを見るとそう感じますが、アルバイト経験を通して人柄を見ていることもあります。ですから、一概にすれ違っているわけではありません。大切なことは、何を相手は求めているかです。

 
出典元 就職活動・採用活動に関する振り返り調査 データ集
 (就職みらい研究所・リクルート)
 
「自社/その企業への熱意」「今後の可能性」も企業は重視をしています。しかし、学生はその点をあまりアピールしていないこともわかります。逆に考えれば、ライバルとなる就活生と差をつけやすいポイントです。企業は自社への熱意をもっと知りたいと思っているということです。志望動機が書けません、ということをよく耳にしますが、もっと時間をかけてでも深堀りをすることをおすすめします。ここはチャンスですね。
 
採用活動の総括資料というのは各就職情報会社が公表をしています。ほとんどは誰でも見ることができるようになっています。つまり、企業が採用活動でどのような狙いで、何をしているのかも調べればわかってしまいます。そこばかりを知って頭でっかちになることはおすすめしませんが、相手を知る手がかりにはなります。物事には必ず両面があります。企業と学生の視点の両方を知っておくことなぜ面接がうまくいかないかのヒントが見えてくることもあります。繰り返しになりますが、策ばかりを練っていると策に溺れます。最後はあなた自身をあなたの言葉で伝えることです。

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