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2021/05/14

売ったのか、売れたのか
筆者:石黒太一
 

意思を持って実現したのか、結果的そうなったのか。同じ結果でもそのプロセスが大切な場面があります。リクルート北村さんが「売ったのか、売れたのか」についてお話をされている記事がありました。(DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2021年6月号「『個の尊重』が強い組織を作る」)仕事で目標を達成した時に、大切にしたいことは自ら仮設を立てて実践実行して成果につながったのか、たまたま追い風があったり、前任がアプローチしていた引き継ぎ案件の受注時期と重なって成果が出たというのでは同じ達成でも違います。仕事に限らず同じような経験をしたことはありませんか?受験でも狙いを定めて、計画しチャレンジして合格にするのと、先生から推薦枠あるからうけてみなと言われ合格するのとでは成長感が変わります。
 
自分ができる範囲の中で生きていても今以上にはならないのです。そんなことわかっているよ、と思っていても同じ仕事、同じ部署にいると慣れというものが出てきます。同じ仕事を同じ時間、パフォーマンスでやり続けているのではなく、1分でも短縮する、同じ時間で倍の結果を出すなどに取り組んでいくから進化、進歩するのです。現状に満足せず、常に課題を設定して改善をすることの繰り返しが重要です。もうこれ以上は改善できないということはありません。できないと思うと思考停止です。視野を広げ、角度を変えて、自分のものの見え方を変えていくと進化できるものです。
 
就職活動で対面での選考が突然できなくなった2020年。多くの企業がオンラインでの面接にチャレンジしました。オンライン面接という考え方は随分前からもありまし、ツールも存在しました。なかなか浸透しなかったにもかかわらず、環境の変化によってオンライン面接が当たり前になってしまったのです。かつてオンライン面接ツールを販売していた方からすれば、営業先に散々聞かされた「できない理由」がただの思いこみであったという事がわかります。現状維持をしようとして言い訳をします。現状維持することは本能ですからゼロにすることはできませんが、意識的に乗り越えることができます。「売れた」という感覚に慣れきっていると、ずっと売れることを待ってしまいます。「売った」という習慣を当たり前にすると、目の前は機会に溢れます。機会を見つけることができれば、その機会にチャレンジすることができます。機会を見つけることができなければ、今のままです。どちらを選択しますか。

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