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2021/05/22

就活の3C分析
筆者:石黒太一
 

自分のことを知るため、相手のことを知るために3C分析を活用してみます。
経営環境を分析する際に利用するフレームですが、就職においても同じ考え方を使うことができます。
 
Customer 市場・顧客
Company 自社
Competitor 競合
この3つの視点について考えてみます。
 
Customerで考えるのは、新卒採用の市場規模がどれぐらいあるのか、そしてそこにはどのような企業があるのかです。リクルートワークス研究所「ワークス大卒求人倍率調査(2022 年卒)」によると民間企業への就職希望者は約45万人、それに対する求人数は67.6万人です。数字だけ見れば、求人倍率は1.5倍ですから就職する先がないというわけではありません。しかし、業界や企業規模によってその傾向には差があり、どのような採用市場なのかということを理解しておく必要があります。
 
さらに、企業のことを知ることはすでにやっていることでもあるかもしれませんが、とても重要です。どのような企業であるかと当時に、今後のビジョンやどこに向かって行こうとしているのか、そのためにどのような人材を採用し、どのような活動を行なっているのかを深く理解する必要があります。ダイレクトリクルーティングや採用直結のマッチングイベントも増えてきていますし、従来のナビを使ってインターン募集をする企業もまだまだ多いのも現状です。さらには、ライブ配信や動画を使った合同説明会もこの1、2年は急速に増えてきました。これらの手法を全ての企業が使っているわけではなく、これを使えば 大丈夫!というものはないと言ってもいいと思います。リファラル採用をしていたり、場合よってTwitterがメインという企業もあります。企業がどのような方法で採用を行なっているのかはよく理解しておきたいです。
 
次に、Company。これは自己分析など自分のことを理解するいう活動は多くの方が取り組んでいます。その自己分析にも目的を明確しておくことが重要です。「自分はこういう人です」を断定するためにするのではなく、自分の夢は何か。その夢の実現のためにどのように計画を立てていくのか。そこに就職というものはどのように関わってくるのか。自分がより伸ばしておきたい強みは何か。このような未来・将来に向かって思考を広げていくための自己分析が自分を知る上でもワクワクすることにつながります。ガクチカはその一部であり、中心点ではありません。
 
最後にCompetitor。この視点が時々欠けてしまうことがあります。ライバルがいるということも考えておく必要があります。どのような学生と競合するのか。何人採用予定なのか。そのライバルは日本の学校に行っている人だけなのか、など考えておくこと、行動が変わってきます。「あなたの最終意思をお聞きして最終判断をしたい。」限られた採用枠がある中で、このまま選考を行なっていくのかどうかを考えることがあります。もし入社意思がなければ次の方に内定を出すということも考えなければいけません。これは応募する側が選択できるということではなく、常にライバルが存在しているということです。売り手市場、買い手市場といった表現をされることはありますが、どんな環境でも他者はいます。何かしら比較、相対によって判断されていると考えると、自分のことだけを考えていてはいけないということがわかります。他者はあなたの都合に合わせてはくれません。

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