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2021/05/28

自分は〇〇タイプなのか?
筆者:石黒太一
 

自己分析をしていると、「私は論理的です」といったようにタイプを明らかにしようとします。ぼんやりしているよりもわかりやすいのは事実です。しかし、本当にその1択でしょうか。例えば、論理的だからといって、常に行動が1か0かではないはずです。傾向としてあったとしても、時には非論理的な行動をしたり、辻褄の合わない事を考えたりもします。
 
社内で使用しているツールに、思考特性4つ、行動特性3つから自分のプロファイルを分析するというものがあります。思考特性は4つと言っても複数の特性だったり、相反する特性が共存しているなど、決して4タイプだけにわかれるものではありません。血液型で性格をわけるというものがありますが、世の中の人を4つに分けることは難しいということは実感のあることです。私達は様々な側面を持ち合わせています。冷静なときもあれば、情熱的なときもあります。受験勉強で数学を勉強しつつ、歴史を学ぶということもしたと思います。自分はこういうタイプだからと限定的に見てしまうと可能性が狭くなってしまうことがあります。
 
自己分析で論理的だから分析やシステムに関わる仕事が向いているのではないか、と絞ったとします。しかし、仕事をする上では論理的な部分の他にもアイデアを広げたり、お客様のご要望を聴き取る力も必要になります。と同時に、それらの力は分析やシステムに関わる仕事に限らずあらゆる仕事で必要になってきます。接客をする上でもお客様の購入履歴から分析してご提案したり、採用担当者もデータを基に施策を考えたり活躍の場は無限にあるのです。
 
自分のことをわかりやすく伝えるという意味でのカテゴライズは必要かもしれませんが、それはあくまで会話のきっかけであり、すべてではありません。あなた自身をたった1つのタイプだけで表現するのは限界もあります。強みやタイプは複数存在し、その中でも特徴的なものであるにすぎません。逆にいえば自分自身がどうありたいのか、が大切です。自分はこういうタイプだからできないと思うのではなく、こんな自分でいたい、こうなりたいから自分の強みを引き出していくこともできます。
 
思い込みにコントロールされるのではなく、自分の夢を実現するために強みを活かしていきたいです。

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