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2021/07/09

完璧を手放してみる
筆者:石黒太一
 

完璧を求めすぎて辛くなることはありませんか。自分に厳しいことや目標が高いことは決して悪いことではありません。向上心があるからこそもっと頑張りたい、もっとできると自分に問いかけるのだと思います。その反面、自分を追い込みすぎて苦しくなるということもあります。就職活動に限らず、仕事でも様々なライフイベントでも同じことがあります。もし苦しくなったら手放すということを一度考えてみたいです。
 
完璧を手放す
エントリーシートも、面接の準備も、企業研究もすべて完璧にやらないといけないだろうか。もちろん、1社1社思いを持って選考に参加するということは大切なことですが、どこまでいっても絶対というものはありませんし、ずっと肩に力が入っていたら毎日へとへとになります。エントリーシートが完璧に仕上げるために深夜まで頑張って、翌朝朝一でフラフラになりながら面接を受けに行く。これを繰り返していたら内定が出る前に体を壊してしまいます。いい加減にやりましょうということではありませんが、すべてを完璧にするというよりも重点を絞り、力をかけるところとかけなくてもできることを分けて考えたいものです。
 
手段ではなく、目的に立ち戻る
しんどくなるときに多いのは手段に翻弄されるというものがあります。就職をしたい、企業のことを知りたいのに、あらゆる採用メディアに登録し、インターンシップにくまなくエントリーをするということでかなり初期段階で疲れ果ててしまうという例です。手段は無限にあります。ナビやツールに登録することが目的になってしまうと、それだけで満足してしまいます。オンラインのインターンシップイベント動画を1日視聴したことで就職活動をした気になってしまう。情報収集は大切なことですが、何のためにやっているのかを常に立ち戻らないと自分の中でのタスクだけが山のように積み上がっていきます。
 
自分の心の声を聞いてみる
「今、自分は何をやっているんだろう」、とふと思った瞬間に「いや、そんなこと言っていてはいけない」と自分の中で葛藤が生まれることがあります。頑張らないといけない、失敗してはいけないと思ったときにその声を抑えてしまう自分がいるかもしれません。しかし、自分に必要以上に厳しくする必要もありませんし、辛いと思っている自分を認めることも必要なことです。常に強くあり続けるにはエネルギーもいりますし、休息も大切です。ですから、自分が頑張りすぎていると言っているときには、その声にも耳を傾けることをしてみませんか。
 
自分の弱みやできないことを否定するのではなく、受け入れてみると実は楽になることがたくさんあります。完璧な人間はなかなかいないものです。失敗をしてもそこから学び、やり直せばいいだけですし、そもそも長い目で見たらそんなに大したことない失敗かもしれません。もし、いつも肩に力が入って強くこぶしを握っていたら、たまにその手を広げて、肩の力を抜いてみましょう。なんとかなります。

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