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2021/08/01

モノの見方を変えてみる
筆者:石黒太一
 

私たちは物事を自分が見たいように見ています。今日が楽しいと思うのも、今日は気持ちがどんよりするというのも何か出来事が変化したのではなく、ただ自分の意味付けが目の前の出来事を変化させているだけです。
 
就職活動をするということにおいても、面倒なことと考える人と、ワクワクするという人がいます。そのどちらが良いとか悪いではありません。ただ、見方によって人の行動は変わってきます。ワクワクした気持ちで行動すれば、発見と気づきしかありません。しかし、面倒だなと思っていたら全てのことがめんどくさくなります。同じ就職活動であっても自分が見たいようにしか見てないのです。
 
どのような気持ちで現実を見るかは自分の選択でしかありません。誰かに言われたから意味付けを変えるでは、常に変わり続けることになりかねません。自分のゴールが明確であり、そのために意味付けを修正することをアドバイスされた、という場合は素直に聞き入れておくことも大切です。だからと言って、就職活動は楽しいものですよ、と言われたから必ず楽しいと思う必要があるかどうかは自分で決めたらいいのです。強要されるものではありません。
 
ただし、現実で何か行き詰まっていたり、八方塞がりのようになっているときには物の見方を変えてみることが解決の糸口になります。自分のミッションがなかなか達成せずにもう手段もわからないというときに、違う角度から見てみるということは有効です。「全然面接が通過しないです。」こんな悩みを持つこともあります。面接が通過ないのは面接だけをみて考えているから行き詰まってしまうのかもしれません。そもそも、面接が苦手だと思い込んでいるかもしれないが、実は狙っている業界がマッチしていなかったのではないか、ということも考えられます。自分の強みと相手の求めていることにギャップがあることに気づけていなかったということも言えます。
 
自分はこの業界に向いているんだ、と思い込んでしまっているときに選考が進んでいかないということもあります。信じることは大切なことですが、さまざまな角度から物事を見ていくことでより本質に近づくことができます。あえて、普段意識しないことに意識を向けてみるという方法があります。研修などでよくアイスブレイク的にやることですが、「部屋の中にある赤いものを探してください」という問いを出すと、今までは気づかなかった赤い物が目に飛び込んできます。無意識に思い込んでいることがたくさんあります。ちょっとだけ意図的に見方を変えてみると意外な突破口が見つかります。

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