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2016/09/01

就活生はシン・ゴジラを倒さなくてはならない
筆者:荻須
 



こんにちは!新卒採用担当の荻須です。
先日弟と「シン・ゴジラ」を観てきました。実はゴジラ映画を観たことがなく、予告を見ても興味をそそられなかったのですが、周りの「シン・ゴジラ」への評価が高く、その真意を確かめるべく映画館へ。上映中は「ゴジラって、こんなに強いんだ!」と何度も驚き、しばしば口をあんぐり開けておりました。そして、ゴジラに立ち向かう日本のしぶとさ、勇敢さ、熱意に胸を打たれました。
新卒採用を担当しているからか、シン・ゴジラで就職活動について考えさせられたので、少しネタバレを含みながらお話をしたいと思います。(以下、ネタバレを含みますのでご注意ください!)


様々な角度から物事を考える

劇中ではゴジラに対抗するため、各分野のスペシャリストが集結し、特別チームを結成。生物学者はもちろん、環境省や文部科学省、原子力規制庁の知識を結集し、ゴジラの謎を解明していきます。中盤からは他国の研究家たちもゴジラ対抗のために知識や力を貸してくれます。


就活生に限らず、社会人にとっても様々な角度から問題を紐解いていくことは必須です。大学のキャリアセンターで教えてもらえることももちろんあなたの知識や力になるかもしれませんが、底からの情報だけだと凝り固まってしまいます。知識は『質よりも量』が大切なのではないでしょうか。また、“就活生”という立場から就活を考えるよりも、「もし自分がこの企業の人事だったら?」と仮定して取り組む方がアイデアも膨らみそうですね。私であれば、採用だけにとらわれず、マーケティングの数字分析が役に立ったり、おもてなしも取り入れたり。1歩引いて物事を客観視することで、意外な解決策をひらめいたりすることは少なくありません。


未来に出てくるのはかわいいゴジラだけ!

 

決断を迫られた時、あなたならどうするか


ゴジラが上陸し町がパニックに陥った時、日本政府はゴジラの対処をどうするか、国民にどう指示すればよいかが決められず、ただただ時間が過ぎていきました。また、ゴジラ駆除のために自衛隊出動について話し合いますが、総理は憲法や法律に邪魔されてしまいなかなか決断ができません。なんやかんやで自衛隊出動を決定しましたが、逃げ遅れた国民がいるとの報告があり、結局攻撃を取りやめることとなりました。

就職活動でも同じような状況に陥ることがあります。採用情報解禁と同時に就活生は大体同じような行動を取ります。各ナビを開き、説明会を予約し、とりあえず一括エントリー。就活生における正しいスーツの着方って?挨拶の仕方は?髪型は?メイクは?就活パニックになりながらも、なんとか選考に進み、晴れて内定を獲得!内定承諾に迷っているあなたに“両親からのおすすめ企業”や“周囲からの評価”、“友人の内定先企業”が承諾を阻みます。(ちなみにこの状況は内定先が中小企業やベンチャー企業であればあるほど、よく陥ります)
就職先を決めるのは、ご両親でしょうか?それとも周囲からの評価?企業の規模?もちろん、判断材料にすることを悪いことだとは思いません。でも、最終的に決断をするのは『あなた』でしかありません。あなたの意思で決めなければ、後悔や逃げ道を作ってしまうだけです。大切な決断であればあるほど、あなたがすべきではないでしょうか。失敗や間違いを犯した時にでも、自分で決断した道であれば、ぐっと足を踏ん張れるはずです。

 

ゴールから逆算して考える

 

様々な攻撃作戦を立て、ゴジラに立ち向かいますが全く歯が立ちません。突如活動を停止したゴジラに対し、何が有効な手段なのか解明を急ぎます。そんな中、アメリカがゴジラを倒すために東京もろとも核兵器で攻撃することを決定します。ゴジラが活動を再開し、核攻撃が始まるまでに残された時間は2週間。特別チームは新たな作戦として、攻撃が効かないのであれば、「凍結」するしかない!と凝固剤の精製・確保に取りかかります。

エントリーシートや書類、レポートなどの提出物はもちろん、就職活動にも【期限】が設けられています。当たり前のことですが、期限が設けられているものは逆算してスケジュールを立てるとスムーズに進みます。エントリーシートやレポートを提出日当日にパパッと書く人はあまりいないと思います。何を伝えたいのか、自分が企業側だったら何を知りたいのかをよく考え、精度を上げていきましょう。

そして就職活動のことだけでなく、あなたのキャリアについても逆算してみるといいかもしれません。どんなスキルを身に着けたいのか。どんな成果を挙げたいのか。5年後、10年後どんな社会人になりたいのかを考えてみると、あなたがどのような企業に向いているかがわかってくるはずです。

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私の中での「シン・ゴジラ」は書類や原稿の締め切り、つまり【期限や時間】です。しかし、「シン・ゴジラ」の特別チームのように『どうすれば期限までに間に合うのか』、『間に合わせるために何が必要なのか』を考えて日々仕事をしています。「シン・ゴジラ」は決して倒せないものではありません。どんな時も解決方法や工夫を考え続ければ、ふとした瞬間に「凝固剤」に成り変わる秀逸なアイデアが生み出されてきます。

個人的には「シン・ゴジラ」は最近観た映画の中で一番面白かったです。近々2回目を観に行く予定です。エヴァンゲリオンと同じく、聞いたことのない言葉や文字が飛び交うので少し頭を使う映画ですが、東日本大震災後の日本が舞台なのではないかと思わされましたし、今の日本に必要な映画だと感じました。

皆さんも映画を見て、今の自分に対してどのようなメッセージを受け止められるかを考えてみませんか?

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