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2021/09/15

目的に戻って改善をする
筆者:石黒太一
 

会社説明会にたくさん参加しているのに、どの話を聞いても、全然ワクワクしない。就職活動に対する意欲を失いかけるきっかけとして出てくる一例ですが、なぜ就職をするのかという目的に立ち戻ってみると、行動を改善することができます。説明会への参加方法も変わるかもしれませんが、企業選びから改善していく事もできます。
 
改善をするときは、目的に戻って考えることです。より良くしたいと思っていても、目の前の手段だけを改善していると、ずれていくことがります。「そもそもこれをやっている目的は何だったのか。」という問いを自分に投げかけてみます。本の読み方でも改善できます。読みたい本、読まなければいけない本が積読されている時に、なぜその本を読みたいのか。何を目的にその本を手にとったのかを一度考えてみます。500ページぐらいがある本を目の前にして、1ページつづ丁寧に読む必要があるのか、それとも、まず知りたいことを探すという読み方をするのか、では時間の使い方が違います。必ずしもすべてを読むことが目的ではなく、何かを知りたいというものがあるはずです。
 
目的に立ち戻ると今の手段ではなくてもいい、ということがあります。気づいたら手段が目的化してしまっていることもあります。SNSも自分のことを発信するということを目的にしていたのに、いいねをしてもらうことに必死になっていると、いいねがもらえないことで、発信することをやめてしまうこともあります。もちろん、いいねを増やすことが目的になっていれば、その行動で良いのですが、何を目的にするかで手段が変わるのです。Twitterで発信しているけど、実は、Instagramの方が目的の実現には近かったというのも、何が最適な手段なのかということになります。
 
どうやるか、何をやるか、の前に「なぜやるのか」です。目的を明確に持つことです。何をするにしても、人生にしても、目的やミッションをじっくり考えてみることは行動の幅を広げます。何をするのかだけを考えていると可能性が狭くなってしまったり、できないことに目が向いてしまったり、手段がないということであきらめてしまうこともあります。だからといって、目的を明らかにすることで時間を費やしてしまったり、行き詰まってしまう必要はありません。もし明確にならないなら、まず、いま時点で考えつくことを置いてみることです。もし違ったら変更すればいいのです。考えていても行動できなければ現実は変わっていきません。一度決めた目的は変えてはいけない、というメンタルブロックがあれば、外してみることで自分の可能性を広げます。

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