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2021/10/08

人生で起きることに責任を持つ
筆者:石黒太一
 

普段の生活でいつも順調なことばかりではありません。うまくいかないことも、イライラする事もあります。うまくいかないことに、自分が責任を持つと考えるとどうでしょうか。言葉だけで見るとすこし厳しいように思うかもしれませんが、結果は自分の選択という原因があります。就職活動でなかなか面接が通過しない。通過しないのは、自分の良さを理解してくれない相手にあるのでしょうか。複数の企業で面接を受けているのに、どこも良い結果がつながらない。なんで誰もわかってくれないんだと嘆いていてもしかたがありません。自分がその責任を持つとしたらどうでしょうか。指差す方向を相手ではなく自分に向けてみる。自分が変えることは何かを考えることで、前進のきっかけを見つけることができます。
 
誰かのせいにするのは、一瞬は楽です。しかし、いつか自分にブーメランのように返ってきます。今の経済が悪い、政治が悪い、時代が悪い・・・、そんな事を言って今の自分が満足できないことの責任を自分の外に置くことがあります。その責任は誰も拾ってはくれません。高校1年生のとき、部活で先輩が厳しかったとします。理不尽なことばっかり言われるし、先輩がよくないんだと責任を置きっぱなしにします。ところが自分たちが3年生になったときに、後輩を見て思うことがあります。なんで言われたことができないのか、人の話を聞いているのか、と感じ厳しく伝えることになります。ここで気づきます。先輩が厳しかったというよりも、自分たちもだらしない1年生だったのだと。あれは、自分が変わなければいけないメッセージだった。人のせいにしていると、いつか自分が他人から、責任の矛先にされるのです。
 
今の結果は自分が選択しているからであると受け取ってしまうと、自由を手に入れることができます。朝、乗りたい電車があと1歩のところで扉が閉まってしまい、乗ることができなかった。電車に対して怒ってイライラするか、自分がほんの少しだけ家を出るのが遅かったからと受け取るのかで、気持ちが変わります。自分に責任があれば、改善ができます。明日は1分だけ早く家を出ればいいのです。しかし、自分を改善せず毎日同じ行動をして、あと1歩のところの攻防を毎日繰り返していたらずっと同じ気持ちです。イライラをし続けることで豊かな人生になるでしょうか。
 
豊かに生きるということは、自分が選択したことで起きた結果を受け入れることです。毎日コンビニでお菓子を買って食べているのに、最近体重が増えてきたのが気になってもやもやしてたら、何をしているのかよくわからないですよね。転職をしたら自分に環境が合わず、仕事もうまくいかないというのは、会社のせいでしょうか。スマホを落として画面が割れた時、スマホのガラスが弱いことだけが理由でしょうか。イライラすること、不満に思うことを客観的に見ると、自分が責任を持つことで解決できることがほとんどです。受け入れると心が軽くなります。まずは今、もやもやしていること、イライラしていることを紙に書いて、自分がどんな選択をしたのか、これからどんな選択をすると良いのかを見つめ直してみましょう。ちょっとした工夫で今日が楽しくなります。

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