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2021/10/12

失敗をおそれない
筆者:石黒太一
 

あなたは失敗すること好きですか?失敗という言葉を聞くとネガティブなイメージを持ちやすいです。例えば、実験という言葉に変えたらどうでしょうか。実験であれば、チャレンジしてみる、うまくいかないこともあるといったイメージに変えることができます。普段の仕事の中で、失敗をしたくないと思って、踏み出すことをやめたり、やる前にできない理由を考えてしまうことがあります。やってみないとわからないという言葉は少し乱暴かもしれませんが、仕事に限らず、普段の生活でもすべてのことが予測できるわけではありません。だからこそ、日々実験していると考えて行動をしてみるのです。
 
野球の打率やサッカーのシュート決定率。100%という言葉を見たことはありません。3割打者は一流と言われます。そんなの駆け引きとかあるし、10割なんてありえないスポーツだからと考えるかもしれませんが、普段の仕事でも、100%成功することなんてありえないです。毎日メールボックスやLINEに届くプロモーションの案内に対して、すべて申込みをしたり、反応をしているでしょうか。テレビやYoutubeで流れてくる広告を見てすべての商品を買っているでしょうか。郵便物の中で確実に開封されると言われる、税金の納付でさえ、忘れて滞納してしまう人がいます。100%はないということをまず理解する必要があります。
 
行動すれば、結果がでます。良い結果も悪い結果もでます。期待通りだったからといってそのままにしたら再現性がないですし、期待はずれだったからといってそのままにしたら本当に失敗になります。でてきた結果を改善し、次に活かすことで、行動が経験に変わります。改善し続けることで確実に成功につながっていきます。スマホやPCのOSもどんどんアップデートしていきますね。アップデートという言葉で表現すればかっこいいですが、要はリリースしたものに欠陥があったということです。リリースして、バグや不具合を使いながら見つけ、修正をしていきます。逆に考えれば、完璧なものができるまで開発していたら永遠に完成はしないのです。やってみて、だめだったら修正して、を繰り返しています。ここから学ぶことは、完璧を手放す大切さです。
 
改善の量こそが重要です。実行すれば、必ず改善点が見つかります。課題点が発見できます。しかし、改善点も課題点もわからないと、同じことを繰り返します。1つは目標を適当でいいから設定すること。その目標に近づいているのかを見ながら改善をします。もう1つ大切なことは、何を狙いとして取り組むのかの仮説を持つこと。カレーを作るときに、コクが出るようにという狙いで、チョコレートやインスタントコーヒーを入れたりします。入れてみてどうだったのかを検証していきます。改善するにも漠然とするのではなく、狙いを持つことです。
 
失敗を恐れないこと。どこまで失敗できるのかを知っておくこと。いくら失敗が大切だと言っても限りもあります。例えば、時間もその1つです。明日までに実験結果を提出しないといけないのに、30時間かかる実験をしていたら期限には間に合いません。あらゆることは有限であるということを理解し、その中で、どれだけ実行と改善を繰り返すことができるか重要です。だからこそ、スピードが求められます。

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