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2021/10/22

本当の理想を描く
筆者:石黒太一
 

自分にとって本当の理想とは何かを描くこと。制限も枠組みも外して好きなように考えてみてください。面接で夢についてお聞きすると、入社してからやりたいことをお話いただくことがあります。これも大切なことではありますが、本当の夢はもっと違うところにあると考えています。なぜなら、別の会社の面接で夢を語ったら、その会社でやりたいことになります。環境によって夢が変わるというのは、夢の実現ための手段について考えているように思います。就職、会社、年齢、経験などをすべての制限を外してみると、何を考えるでしょうか。
 
こうあるべきだ。こうでなければいけない。今まで生活をしていると、ルールや枠組みの中で生きていることがあります。学校を卒業したら就職をしなければ行けない。面接にはリクルートスーツを着なければいけない。オンライン面接の案内をされたオンラインでなければいけない。こうやって行動するべきであるがたくさんあります。もちろん、様々な選択肢がある中で結果として選択することもありますが、一つ一つの制限について疑問をもったことがあるでしょうか。疑ってかかるというよりも、なぜそれが必要なのか、自分の理想にマッチしているのだろうかなどを冷静に見つめることが必要です。
 
制限を外すのは決して簡単なことではありません。自分は英語が苦手だと思っている人に、そんなのはまず会話する機会など、英語を使う環境に身を置けばいいんだよとアドバイスしたところで、そもそも受け入れられるものではありません。それぐらい自分の固定観念は強いものです。現状の延長線で考えていると、この制限がずっと邪魔をします。だからこそ、本当の理想を描くことです。本当に自分が幸せに感じるのはどのような状態か、自分が大切にしていることが満たされている状態とは何かをきっかけに考えてみます。夢を描くことにお金はかかりません。そして、だれも止めません。横浜アリーナで大勢の前に立ちたい。1年の半分はハワイで生活をしたい。エアーズロックで愛を叫びたい。どんなことでもそれはあなたにとっての夢です。自分にとって感情や心が熱くなることは何でしょうか。制限を外して見ると、ワクワクすることがでてきます。
 
今よりも10倍、100倍の夢かもしれません。その夢を実際に実現している人は世の中にいるでしょうか。宇宙旅行に行きたい。こんな夢ですら現実化していくのですから、自分の中にある100倍の理想でもきっと誰かは実現しているはずです。実際に、できている人がいるのなら、実現可能なものであるとわかります。実際に実現した人は、どうやってその夢を叶えたのかを知ることができれば、自分にとっての大きなヒントになります。そして、実現できると確信を持てば持つほど、その夢は自分の方に近づいてきます。できることが当たり前だと感じる様になっていれば、目の前の課題や困難も乗り越えることは容易に思えます。自分のイメージの中では実現しているのですから、その過程で起きる困難はもう乗り越えているのも同然です。
 
ビジョンを持つことは、ただ絵を書くことではありません。絵を書くことは、自分の中で実現のための工程を体験しているのです。家を建てるときも、車を組み立てるときも、図面や設計図があります。図面の中では一度完成しています。この完成図を持つことが大切なのです。そして、完成図は状況に応じて修正もされます。一度書いたからといって完璧なものではなく、常に見直し続けることです。

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