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2021/10/27

意思を持って選択する
筆者:石黒太一
 

結果的に出てきた成果に対し、自分は何をしたのだろうか。自分の努力ではないが棚ぼたのような結果を手にすることがあります。結果だけを見ればこれはこれでよいのですが、再現性をもってまた手に入れる事ができるでしょうか。自分の意志を持った選択によって行動をしていれば、何が良かったのか何がだめだったのかがわかります。良いことも改善が必要なこともその要因さえ掴んでいれば、次につなげていくことができます。
 
現実を変えたい。もっと成果を出したい。そのためには行動する選択が大切です。行動をしないで、何かが変わることを待っていたり、誰かがやってくれることを待っていても、現実は変わっていきません。ただし、自分が行動しないほうが結果が出る、ということもあります。例えば、部下育成で自分が何でもやるのではなく、メンバーに委ねてみることで、自ら成長をしていくことがあります。これは、「自分が動かない」という意思を持った選択をしています。行動をしないことを選択するのであれば、より強い意思が必要になります。
 
健康のために、運動をするという選択も、禁煙をするという選択もどちらも自分が選択をしています。しかし、禁煙をしてたばこを吸わないという「しない選択」の方がエネルギーが必要に感じませんか。お菓子を食べないとか、Netflixに依存しないとか、しない選択は結果的にできるものではありません。強い決意、信念をもって取り組まなければいけません。いつも何かを選択する連続ですが、特にやらないことを意思を持って選択すると、現実の変化は大きくなります。
 
選挙の時期になると投票率などが話題になります。投票率が低いというのは、意図的に投票をしない選択をしているのか、投票や選挙そのものに関心がないのかでは課題も変わってきます。同じように自分が手にした結果は自ら選んだのか、たまたまの偶然なのかで、次への打ち手が変わります。選挙に限らず、私達は選択できることがたくさんあります。今日を楽しく生活するという態度も、集中して仕事に取り組むということもすべて選択です。意思を持って選び、その選択によって現実を変えていきましょう。

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