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2021/11/10

失敗から学ぶ
筆者:石黒太一
 

「失敗」という言葉からどのようなイメージを持つでしょうか。できなかった、あきらめたというネガティブなものもあれば、できない部分がわかった、次に何をするかのヒントになったという次につながるものもあります。失敗という事実はひとつしかありませんが、そこから何を学ぶかによって大きくその後の人生が変わってきます。無理に前向きな捉え方をするのではなく、失敗から何を学ぶのかを冷静にみつめてみることが重要です。
 
失敗はなぜ起きたのかを振り返ることができれば、次はうまくできます。8時に目的地に到着しようと計画したのに、結果は8時30分だったとします。30分計画よりも多く時間がかかってしまいました。〈改善案1〉30分早く出発する。単純に時間の見込みが間違っていたということなら、出発時間を早めることで解決します。〈改善案2〉ルートを変えてみる。行き方を変えてみて計画した時間で行けるかどうかにチャレンジしてみます。もしかしたら大幅に遅れるかもしれないし、予定通りに付けるかもしれないという挑戦ですが、やってみたら結果がわかります。このように、目的が明確であれば、やり方はいくつも考えることができます。失敗したからやり方を考えるようになります。もし最初からうまくいっていたら別のアイデアは出てこなかったかもしれません。
 
自分でチャレンジするか、誰かに与えられてチャレンジするか。自分で考え、挑戦し、振り返る。そして次に活かす、を繰り返すと自分事になっていきます。もっと極端なことを言えば、自分のお金を使ってチャレンジするのか、他人のお金でチャレンジするのかでも違います。スターバックスで普段は注文しないものにチャレンジする時、自分で買う時とだれかにごちそうしてもらうときでは、学びが違います。自分で買って、思ったのと違うときは随分反省します。本でも同じです。自分で買った本で学ぶことと、誰かにもらった本から学ぶことにも大きな違いがあります。同じチャレンジでも、本当の自分事にすることで、失敗から学ぶことも本物になります。
 
失敗しても成功するまでやる。失敗を失敗のままにしてはいけません。せっかく学びを得ているのですから、活かすことで次に進みます。野球をやってみたけどボールが打てないからサッカーをやってみる。でも、蹴ったボールが飛ばないからテニスをやってみる。でも、サーブがうまくなから・・・、なんてことを繰り返していたらいつまでも楽しめるスポーツに出会うことはできません。最初は失敗の繰り返しですし、それが実を結ぶのは人によって早い、遅いもあります。それでも常に振り返りを繰り返していたら、必ずうまくなっていきます。失敗からは学ぶことしかありません。時には、凹むこともあるでしょうし、しんどい時もあります。だからこ、その辛い想いをした分だけ、より良い生き方をすることができます。

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