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2021/11/17

組織と個人
筆者:石黒太一
 

就職をするときの観点で「組織形態」についてあまり着目されないように感じます。会社や部署の特徴に含まれるのかもしれませんが、雇用形態と同じように組織形態もどのようなものかを知っておく必要があると思います。なぜなら、企業では組織開発が重要なテーマになっているにもかかわらず、入り口の段階では語られないのは組織と個人の関係において、違和感がでてしまうのではないでしょうか。
 
「当社は〇〇という組織形態をとっています。」と言われても何のことだかわからないということも現実にあります。「ティール組織」は書籍もでていますので、組織の特徴として掲げている企業もあります。逆に、別の組織形態で「上意下達の軍隊のような組織です!」なんてことを表現しても、あまり入りたい感じはしませんので、伝え方の難しさはあります。ただし、入ってみて思っていたのと違うと感じる部分でもあり、大切なところです。社風や風土といった文脈で語られる中に、組織形態の様子を入っていることもあり、理解をしておくことも必要なことです。
 
伝え方については、求人ということでの工夫をしているので、自分で読み取るということにもなります。その組織が何を大切にしているのか、組織と個人の関係がどのようなものかを、働く自分を想像してみることです。あくまで私の個人的なことですが、「稟議書に何人もの印鑑を取りに行かなければいけない組織」では、自分は楽しくないなと感じます。作業が嫌というよりも、そんなに責任の分散をしている組織ではワクワクできないと思ってしまうのです。これは一例ですが、何を大切にしているのかを理解すると、雇用条件などとは違う自分にとっての働きやすさも見えてきます。
 
どのような組織形態でも、組織と個人は共同体であると考えています。個人同士もつながっているし、組織と個人もつながっています。点在しているわけではなく、それぞれが意味があってつながりを持っています。一人ひとりに役割があり、それは組織のためでもあり、個人のためでもあります。転職をすると、今までやっていたことなのに思ったように結果がでないというのは、まだ組織と個人での相乗効果がでていない状態です。就職をして半年ぐらい経つと、もやもやしてくるもの組織とのつながりができ始めている兆しだと考えると、好転反応なのかもしれません。必ず、私たちは何かしらの組織に関わっています。会社や地域もありますが、家族もひとつの組織です。そして必ずつながりがあります。つながりは目に見えにくいですが、忘れてはいけないこの1つです。

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