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2021/12/03

コンフォートゾーンから出る
筆者:石黒太一
 

自分のありたい姿と現実にギャップを感じているのであれば、コンフォートゾーンから出てみようというお話です。理想の自分、理想の状態は何かしらもっているはずです。理想があるのに近づいている気がしないというのはなぜでしょうか。例えば、英語のスキルを高めたいと思っているのに、全然進展しない場合、そもそも英語のスキルを高めるための行動をしているでしょうか。やらないことのほうが楽だったり、勉強するよりもNetflixを見て時間を使ってしまうなど、自分の心地よい状態に満足してしまっていないでしょうか。理想と現実のギャップはあるけど、今に満足してしまっているとそのギャップは縮まっていきません。
 
コンフォートゾーンから出たほうがいいと聞くと、現状を否定しているようにも聞こえますが、今を懸命に生きていることが悪いわけではありません。しかし、自分が望む状態に近づくためには、今のままではいけないと気づくことが大切です。特に、自分の中で閉塞感を感じていたり、成長感を感じないということがあるは、”今”やっていることを上手になっているが、新しいことにチャレンジしていないからです。できなかったことができるようになると私たちは達成感を感じたり、自分の成長実感を持つようになります。本能的に成長したい、進歩したいという気持ちが誰しもあります。自ら衰退したいと思うことはありません。現状維持ではどんどん衰退していってしまうので、常に成長し続けなければいけません。
 
一歩踏み出すことは緊張もしますし、不安もあります。はじめて海外旅行に行って、はじめて現地のお店で買い物をしたとき、不安で本当に欲しかったものとは違うものを買ってしまったという人もいるかもしれません。でも、一歩踏み出してしまえば、二歩目はもっと簡単になっていきます。外に出ていくと自分がいたところに安住していた自分に気づきます。外から見るとわかるのですが、中にいるとわからないものです。その反面、自分がコンフォートゾーンの中にいることは薄々気づいています。自ら踏み出していないとわかっているはずなのです。まずは、小さな変化を作ってみる。ほんのちょっとした行動でもいいからやってみる。大きな一歩でなくてもいいから理想の自分に向かって進んでいくことです。
 
1つだけ忘れてはいけないことがあります。人によってコンフォートゾーンの壁には弾力があるということです。更に壁には高さもあります。高さが低く、薄っぺらい壁であれば、どんどん越えていくのですが、弾力があると思いっきりぶつかってみないと抜け出せないことがあります。一歩踏み出したけどすぐに押し戻されるということです。小さな変化を続けても抜けきれない場合は、やりすぎぐらい踏み出さないといけません。長い年月や固執によって、壁の弾力性も高さも成長していってしまいます。大学生がはじめてスノーボードを始めるのと、ずっとスキーをやっていたベテランの方がスノーボードに転向するのでは、壁の乗り越え方が違います。コンフォートゾーンにいることがすべてダメだとは思いません。しかし、理想の自分に近づくためには、同じ場所にとどまり続けることは、次の一步を難しくさせます。常に、自分の現在地を確認して、適切に壁を越えていきたいです。

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