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2021/12/06

一期一会を大切にする
筆者:石黒太一
 

TwitterやInstagramを通して、つながりを持ち続けることが簡単になってきています。誰かとの出会いも簡単に、気軽るにできるようにもなっています。こういう時代だからこそ、「一期一会」を大切にしたいものです。就職活動では短期間で多くの企業や人に接する事ができます。20年間生きてきた中で、こんなに幅広い世代、職業、価値観を持った人たちに出会うことはなかったかもしれません。最初は緊張もあって、人との出会いに感動したり、ワクワクするのですが、慣れてくると接し方も粗くなってしまいます。またどこかでつながれるからとか、目の前を通り過ぎていく大勢として見えてくることがあります。採用をする側の人も同じです。面接でお会いする人が応募者の1人としか見えなくなってしまうと、ひとりの存在として見れなくなってしまっていきます。もっと大切に接する必要があるのに、忙しい日々の中で流れていってしまうのです。
 
今、この瞬間も二度と戻ることはありません。今日という日は今日しかないです。一期一会と同様に、今を大切にしなければ、いつか良くなる、いつかできるにはなりません。仕事や生活を慣れで見ていると、そこには物足りなさを感じてしまいます。物足りない生活があるのではなく、物足りない今を作っているのは自分自身なのです。今日を大切にして、今、目の前にいる人に集中することで、そこには必ず幸せがあります。面接や打ち合わせのスケジュールが詰まっている時、なにかそわそわした気持ちになったりしませんか。この後の予定は何だっただろうか、準備はできていただろうかなど他のことで頭がいっぱいになっていたら、目の前の話も上の空になってしまいます。そんなことを繰り返して一日を終えていたら、何も生み出しませんし、ずっと不安な時間を過ごすだけです。
 
相手の話に集中することや、今取り組んでいることに没頭することを少し意識するだけでも幸福感は得られます。好きなマンガやドラマを読んだり見ていると、時を忘れてのめり込むことがありますね。何も他のことを考えず、ただただ目の前のストーリーに集中していると、終わった瞬間に満たされた気持ちになります。この感覚を日々の生活でも大切にすることです。誰かと話をするのであれば、PCを閉じて目を見て話を聴く。これをするだけでも、一瞬一瞬を大切にしている気持ちになります。初めて接する方に限らず、友達でも家族でも、体と視線を相手に向けて聴くことで、深いつながりを得ることができます。身近な人にこそ「一期一会」を忘れないことです。

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