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2022/01/06

キャリアの節目
筆者:石黒太一
 

年明けから3月にかけては、多くの企業で年度末に向けた最終四半期になっています。新卒4月入社であれば、1年を締めくくる節目のタイミングでもあります。この1年を振り返ってどのような成長をしてきたでしょうか。
 
1つ年次が変わることで、先輩になったり、役割が変わって行くタイミングでもあります。次年度の入社予定者がいれば、新卒1年目の方は後輩がはいってくることになります。教わる立場だったのが、教える立場になっていきます。自分の現在地を正しく理解しないと、周囲の期待と自分の認識にズレがでてしまうこともあります。
 
現在地を確認する時に、「自分は成長している感じもしない、このままで良いのだろうか」といって隣の芝を見はじめることがあります。同級生と比べたり、同世代の社会人と比べると、自分が成長していないように思ってしまいます。しかし、ほとんどの人は、必ず成長はしていますし、着実に仕事ができるようになっています。ついこのタイミングでリセットしたくなることもあります。新しい環境の方が自分らしく活躍できるのではないかと感じはじめるのです。
 
リセットが本当に必要なのかどうかは、慎重に考えることをおすすめします。
 
環境を変えることでのメリットもありますが、デメリットもあります。社風や仕組みも職場によって全く異なります。今の社風だから活躍できていたということはよく聞く話です。必ずしもリセットを否定するものではありませんが、メリット・デメリットを理解し、自分の行動に責任を持つ必要があります。
 
点と点は必ずつながっていきます。自ら望まなかった配属や業務がその先のキャリアでつながっていきます。その前提は現状を前向きに、楽しみながら自分事にしていくことです。より高い専門性を身に着けたいと思っているのであれば、多角的に仕事を見たり、川上・川下を理解している必要があります。マーケティングの仕事を深めたいのであれば、商品開発、カスタマーサクセス、経理や会計、人事のことまで理解していくことも必要です。そのためには、時に遠回りも必要になってきます。
 
 
これは1年目に限らず、10年目でも20年目でも同じことです。ただし、節目に当たるタイミングはいつも以上に丁寧な振り返りをしておく必要があります。キャリアの棚卸しと言ったりもします。自分は何を目指して、どのような実績を積み上げてきたのかを理解しておくことで、次の10年どこを目指すのかが明確になっていきます。
 
経験が増えれば、自分が考えている以上に周囲の期待も大きくなっていることがあります。自分が思っているよりも求められていることがあったり、実力以上の期待をされていることだってあります。「そんなこと期待しないで」と避けるのではなく、自分が歩んできたキャリアに自信を持って前進できるようになっていきたいものです。
 
 
残りの3ヶ月の中で、どのような1年の終わり方をするのかをじっくり考えながら行動をしてください。あと3ヶ月あれば、まだまだできることがあります。次につなげる3ヶ月にしたいですね。

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