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2022/01/15

カルチャーショック
筆者:石黒太一
 

住み慣れた土地を離れて新しい環境に身をおくと、文化や風習の違いに驚くことがあります。海外旅行に行って、その国の文化に触れると知らないことばかりだったりします。組織や集団によって必ず文化があります。
 
自分が慣れている文化と異なるものに触れることで、違和感を感じること。これをカルチャーショックと言います。
 
もっと身近なものでは、子供の時に友達の家で出してもらったらお菓子が初めて食べるものでびっくりしたということもその一つです。
 
就職や転職でも「カルチャー」が非常に大切なものです。
 
特に初めて転職するときは、カルチャーの違いに戸惑うこともあります。新卒で入った会社のカルチャーがそもそも苦手だったのに、転職したらもっと苦手なカルチャーがあったということはよくある話です。
 
しかし、初めは驚くかもしれませんが、次第に慣れていきます。人は順応する能力を持っているため、いつの間にか違和感を感じなくなります。それと同時に、自分にとっての信念も見えてきます。
 
海外留学して日本の良さを再発見したとか、一人暮らしをして実家のありがたさを知ったということを聞きます。同じように、組織や会社のカルチャーに慣れてくることで、自分が大切にしていることに気づくことにもつながってきます。
 
ここで大切なことは、自分が大切にしていることだけが全てではないということです。カルチャーがあるからこそ発揮されていることもあります。日本の文化が嫌いだと思っていても、日本だからこその強みがあります。
 
互いの違いを認め合うこと。いつも周囲に影響されて続けていると、自分の信念や強さ、弱さにも気づけなくなってしまいます。あえて自分の弱さを知ることは、他者と協力するきっかけになります。1人できることには限りがあります。助け合うことは相乗効果を生み出し、より多くのことができるようになります。
 
普段自分が置かれている環境を、客観的に見る習慣を持つことも大切です。批判者になるのではなく、第3者視点で見てみると、慣れてしまって見えなくなっている良さが見えてきます。
 
電車が時刻通りに運行されたり、水道から清潔な水ができたり、私たちの普段の生活の中にも気づかない当たり前ではない当たり前があります。その魅力に気づくことができると、もっと日々を感謝にあふれた生活に変えることができます。

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