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2022/03/07

焦っているときこそ立ち止まる
筆者:石黒太一
 

自分だけが出遅れていると感じる時、非常に焦ります。焦ると普段ならやらないような失敗やミスをして、結果的に余分な時間がかかってしまいます。余裕がない時こそ、一瞬立ち止まってみませんか。

焦っていると、あれもこれもやらないといけないと思い、TODOやタスクが増えがちです。だからといって自分が使える時間が2倍になったり、急に生産性が改善するわけではありません。

限られた時間の中で、いつも以上にやらないといけないことが増えてしまい、最初はなんとかできるのですが、そのうち力尽きてしまいます。そして、焦っていると、確認を怠ったり、結果を急ぐあまりに、本来自分が大切にしていることも忘れてしまいます。

寝坊をして約束の時間に遅れそうな時、慌てて準備をして持ち物を忘れてしまったり、乗る電車を間違えて戻る時間が必要だったりと、普段はやらないことをしてしまいます。上滑り、空回りとも言うかもしれませんが、普段の実力が発揮できないことになります。

少しだけ立ち止まる時間を持つことが大切です。今何をするべきなのかを冷静に考え見ること。そして、やることやらないことを決めて、やらないことは徹底して捨てることです。集中するには、全てをやることはできません。勇気を持って手放すことで力を入れることを明確にします。

3月になると、採用広報の序盤で内定を出しておきたい企業と、これから就職活動を本格的に動こうとする学生とで、「就活」のねじれが発生します。早期の流れにのっていた学生であれば、内定に近づくのかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。しかし、Twitterの就活アカウントで内定報告を見ると、「これから」という人にとっては焦る気持ちにもなります。

内定が早いかどうかは、その後の人生に影響を及ぼすわけではありません。大切なことは自分自身が入社した会社で活躍し、世の中に貢献することです。あくまでも内定は通過点でしかありません。

早く内定をもらって、インターンで働き、だれよりも早く転職活動をスタートしていたら何のための就活だったのかということになります。

焦る気持ちは大切にして、冷静に立ち止まってみましょう。周りが見えなくなっていると思わぬ落とし穴に気づかないこともあります。立ち止まることは主体的に生きる上でも重要なことです。

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