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2022/03/08

職業人としての基礎を身につける
筆者:石黒太一
 

初めて就職するときに、職種や業種をどうやって選んだいいのかと悩むことがあります。やったことがないことを選ぶのですからどんな仕事なのか、自分は何ができるのかはすぐにわからないのも当然のことです。

どの仕事を選んだとしても、まずは職業人としての基礎を身につけることになります。基礎がなければ応用はできません。そして、どんな仕事でもその基礎はほとんど同じなのです。就職活動で色々と悩むことはありますが、最初の3年で身につけることだけを考えると、どの選択をしても共通していることがたくさんあります。

すべての仕事は「期待された役割を果たして、結果を出すこと」が求められます。ただ所属していればいいとか、出勤すればいいという仕事はありません。期待と役割が必ずあって、それに対して結果を出し続けることです。偶然結果が出ることもあります。それも大切ですが、継続的に結果を出していくことはもっと大切です。そのためには、基礎があってのことです。

次の5つは社会人3年目までには見つけておきたい基礎です。
・ゴールから逆算する
・課題を見つけ、解決案を出す
・最後までやりきること
・自ら働きかけ、自ら行動する
・優先事項を考える

ゴールから逆算する
仕事を積み上げていくよりも、ゴールを明確にしてそこから逆算をします。行動していると、結局これは何をやっているのかと迷うこともあります。逆算して今何をすべきなのかを考えると、「納期」を守ることができます。約束を守るのは基本の基本です。

課題を見つけ、解決案を出す
課題をあるから仕事がありますし、その解決策を考え出すことは人間がやる仕事です。お客様の課題は何か、自分が結果を出すためにどんな課題があるのか。課題発見と課題解決はガクチカだけの話ではないのです。

最後までやりきること
最初は勢いがいいけど、尻すぼみしては打ち上げ花火のようになってします。任せられたことは最後までやりきること。何かしらの結果を出すこと。やりっぱなしにしても、だれもそれをひろってくれません。

自ら働きかけ、自ら行動する
誰かから与えてもらえることを待っていたり、指示を待っていても、そのタイミングがいつになるかはわかりません。チャンスは自分で取りに行かないと手に入れることはできません。何もしないで、「あなたはオリンピックの代表選手に選ばれました」ということは起こり得ないのです。常に、自分から行動していくことです。

優先事項を考える
時間は限られています。やりたいこと、やらなければいけないことを全て順番にやっていてはいつまでも結果がでることはありません。優先事項を常に考えることです。そして、チームで活動するのであれば、自分の優先順位なのか、チームの優先順位なのかも理解する必要があります。自分の優先順位だけを考えていると、先に進まなくなることもあります。


どれも当たり前のことかもしれませんが、できているつもりで、できていないこともあります。仕事に慣れてくると、素に戻ってしまうことがあります。最初の1年ではなく、3年というのは素に戻ったままにしないということです。スポーツでもベテラン選手は基礎練習をやっています。仕事でも同じことです。慣れてきたときに、続けられているかです。

基礎が身につけば、あとは応用です。スマホやPCのアプリケーションのように、載せていけばいいのです。ただし、定期的にOSのアップデートがあるように、基礎のアップデートも大切になります。常に進化し続けるためには、基礎ができていることは必須なのです。

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