最近、就職活動の準備でよく耳にする「ガクチカ」学生時代に力を入れたことを面接やESで聞かれることからその対策に必死になっています。
かつては就職活動をしているとサークルやチームのリーダーが突然増えるという現象がありました。それによく似た現象としてアルバイト先での売上アップやアルバイトスタッフの人材育成に関するエピソードをお聞きします。スタッフ教育のためにプログラムを作成し、離職を改善したなどの経験をガクチカとしてお話をいただきます。その内容のどうというよりも、就活用に作り込みをしすぎていないかをぜひ考えていきたいです。
そもそも、なぜ学生時代のことを聞くのでしょうか。大きな理由の一つには、その方がどんな方なのか、そしてどのようなことに熱中したのかをお聞きしたいと私は考えています。もちろん、アルバイトに力を入れたということも大切なことです。アルバイトで与えられたことだけをやるのではなく、自らの頭で考え行動することや、創意工夫することは自分の力にもなります。
だからこそ結果の見せ方を必要以上に盛る必要はないと考えています。コンビニのアルバイトで、常連のお客様の顔や購入される傾向を記憶して先回りをして声かけすることや、誰よりも元気にお客様に挨拶を3年間やってきたというエピソードも十分、その方の良さが伝わるものです。中学生の頃から年に2回は必ずお墓参りに行って感謝を伝えています、ということを熱く語ってもいいんじゃないかと思います。
力を入れたこと、が点なのか線なのかを考えると、線につながっているといいのかもしれませんね。逆算して考えると、常に目的を持って行動すること、自分が実現したい未来を描いて今の行動につなげることができていることが相手にも伝わります。それは学生に限らず、社会人1年目でも10年目でも同じことです。あなたはどんな成果を出してきましたか?ということをいつの日か聞かれたとき、語ることができるように今から行動を変えていきたいです。