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2021/02/21

本音を引き出すきっかけ
筆者:石黒太一
 

コミュニケーションで本音と建前を聞き分けることがいかに大切かを感じることはありませんか。友達と食事に行く時も何を食べたいかに対して、「なんでもいいよ」という回答が本音なのか建前なのかはわからないことがあります。
 
本音を全て聞ききることが大切かどうかは分かりませんがコミュニケーションを豊かにするためにもある程度は本音を知ろうとする努力はしたいものです。
 
私が体験したことですが、自動車の点検でディラーさんに行くと、いつも今度の買い替えはどうしますか?というご案内をいただきます。必ず案内をしていただけることは営業として素晴らしいと思っています。しかし、私は煮え切らない回答をいつもしてしまいます。なぜなら、今買い替えを急いで検討しているわけではないのでこれといって思いがあるわけではないからです。ある時、いつも提案いただく車種とは違うものを提示していただいた時、「あ、それいいかも」と盛り上がって本音をお伝えしたことがあります。
 
心の扉が開く時、必ずきっかけがあります。ふとした情報で想いが湧き出てくることもありますし、それって自分にとってメリットがあるという反応をすることもあります。コミュニケーションで大切なことは相手を知ろうと粘り強く努力することです。知ろうとするから相手も自分のことも知ってくれます。
 
就職活動でも、各ステップを通して双方が理解するための努力をします。どこの企業も自社のことを知ってもらうためにさまざまな角度で情報を提供していますが、企業の本音を知るためには能動的に行動する必要があります。知ろうとする行動が自分のことを伝える行動にもなります。決して受け身では何も学べないし伝わりません。模擬面接でお話をした就活中の方から「選考中だからOB、OG訪問してもいいのでしょうか」という質問を受けたことがあります。遠慮せず、どんどん行くことをおすすめしましたが、行動することが結果的に、自分の本音を相手に伝えることにもなります。
 
私たちは人それぞれ考えていること、経験したことは違います。だから相手も自分と同じことを考えているとは限りません。自分の行動が自分の人生を拓いてきます。

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