会社のお金は自分のお金のように使う
会社の経費なら適当に使っていい。そんなことはありえないというのは冷静に考えると当たり前のことです。しかし、時々「これは経費で落とせるから大丈夫」といった会話をしている社会人を見かけます。経費とはいってもそれはお客様から頂いた大切な売上があってのことですし、経営で考えれば、業績を伸ばしていくために使うお金が経費です。自由に使っていいというのではありません。Netflix共同創業者のリード・ヘイスティングス氏の著書「NO RULES 世界一「自由」な会社、NETFLIX」には【会社のお金も自分のお金のように使う。】という一文があります。自分のお金を無駄使いされたら嫌ですよね。知らない間に銀行口座から預金が流れ出ていっていたらどう思いますか。著書の中では出張で使う飛行機をエコノミークラスかファーストクラスかという例がありましたが、たしかに、自分のお金で行くならどうか?という視点で考えると経費の使い方で考えることはありそうですね。
働く上で、「ルール」が多いの方がいいか、少ないほうがいいかと言われると、私は少ないほうを選びます。ルールが少ないということはどういうことか。例えば、何時に出社してもいいというルールがあったとします。(フレックスがこれに近いですね。)朝は11時ぐらい出勤して、帰りも16時にはあがって帰宅する。そんな働き方で、給与もしっかり支払われるために、何が必要だと思いますか?そうです。成果・結果が必要です。責任を果たす事ができなければ自由にはなりません。自由と責任は一対です。
社会人として、一人のビジネスパーソンとして、役割責任を果たすことは必須のことです。もし、普段使っている電車がいつも遅れていたり、携帯電話の請求額がいつも間違っていたりしたら怒りますよね。これらが正しく実施されているのは、それぞれを担当されている方が役割責任を果たしてくださっているからです。だから自分に期待されていることを果たすことが仕事をするということです。
お金の話に戻すと、会社の売上は時として、自分の財布の中身とはぜんぜん違う桁でもはや数字の並びにしか見えないこともあります。部門別採算制度を取り組む上では、この成果も自分の意識できるぐらいの桁まで細分化して、現実を見ていきます。行動するにもリアリティがないと机上の空論になったり、抽象的になってしまいますね。抽象化すると例えば、業績が大きく下がっても、痛みを感じることができません。しかし、自分が普段使うお金の単位で見ていくと、置き換えて考えることができ、危機感を感じます。そうすれば、行動も変容しますし、改善が進んでいきます。
会社のお金を自分事として捉えることができたら、ビジネスパーソンとして大きく成長しますね。