心理的安全性とは何か?
「心理的安全性が高い」という言葉だけを聞くと、心理的と安全から「お互いにとって優しい」イメージが伝わってきます。しかし、本質的には「お互いに思ったことを気兼ねなく伝えることができ、率直なフィードバックもし合える関係性である」と考えています。だからこそ、人も組織も成長し続けることができます。
上司部下の関係においてフィードバックを互いにすることができるかどうかはチームの成果に大きく影響してきます。部下に伝えることに遠慮してたら成長もしないでしょうし、上司に感じたことを忖度なく伝えることができ、受けとってもらえたら頑張って行こうと思えますね。思ったことを伝えると傷つけてしまうかもしれないなどを考えて、コミュニケーションを部分的にしたら働きにくいです。
私たちは心理的安全性を高めることにつながる取り組みにひとつに「共感コミュニケーション」があります。自分と相手の大切にしていることを理解し、尊重してコミュニケーションをとることの大切さを学んでいます。私が「協力」を大切にしていたとします。相手は「成果を出すこと」を大切にしていたとします。相手は成果を出したいから何ふり構わず突き進んでしまい、私も振り回されたりすると、なんでこっちのことを考えてないんだとイライラしてしまいます。相手もなんで成果を出したいのにいちいち根回ししないといけないんだとなります。この時、お互いがお互いの大切にしてることを理解していたらどうでしょうか。私は成果に突き進む相手を応援できますし、相手も一緒にやろう!と考えることができます。
対立するのではなく、自分も相手も目指すところは同じで大切にしていることがそれぞれなんだとわかればコミュニケーションの方法も変わってきます。さらには互いにNOと言い合える関係にもなります。普段の生活でも大切なことを尊重し合えたら力を出し切れますし、本当の意味でのコミュニケーションができるようになります。
心理的安全性が高いとは、場合によってはきついことも言い合っているのかもしれません。それが上昇していくために必要なコミュニケーションなのであれば、高め合う仲間として思っていることを伝えたいですね。