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2021/03/06

経営者の視点を持てる人材を採用する件
筆者:石黒太一
 

経営者の視点を持って仕事をしてほしい。これはどの企業でも期待する部分であると思います。全社員が経営者と同じ視点、判断基準を持つということはベクトルも揃って決定の実行スピードは早くなります。そのために組織を分けて、経営者と同じ経験を疑似体験できる部門別採算を取り入れています。
 
その前段階として、経営者視点を持てる素養を持った人材を採用するにはどうしたらという点があります。原則としては誰もが可能性を持っていると考えています。その中でも望むかどうかは大切なことです。望むと言っても、起業スクールではないので、起業したいとはまた少し異なることがあります。
 
やり遂げる決意
どんな困難や課題があっても、やり遂げる決意がある人は結果を出しています。途中で諦めたり、誰かのせいにして現実から逃げてしまうということは特に、経営者という視点で考えたら起こりえないと考えています。もし、外的な要因で売上が下がっとしても、従業員の給与を支給することを諦めることはできません。誰より覚悟を持って事業を行なっているのはトップです。だからこそ、やり遂げる決意を持っている、常に今を全力に生き、目の前の仕事をやり切ることが大切です。
 
誰かのために
自分のために、自分の夢のために、がそもそもないと内的なモチベーションも上がりにくいのは事実です。その上で、お客様、チーム、部下、取引先のために行動することが大切です。自分が収入を増やしたいだけでは、お客様の存在が忘れてしまっています。お客様に喜んでいただけるからお金をお支払いいただけるのであって、自分が売りたい物を売ってお金をいただいているわけではありません。さらに、仕事をするには多くの人の助けを借りています。自分の周囲の人を幸せにすることを考えて仕事と向き合っているかです。
 
人間力
今、自分自身が生かされていることに感謝したり、物事の本質をとらえ、何が真理であるかを考え行動することによって、変化が予測できない先に光を灯すことができます。ビジョンを描き、仲間を導くためには、この人と一緒に働きたい、この人が言っていることなら信じてついていこうという人間力が必要になります。
 
 
考え方×熱意×能力。稲盛和夫さんの人生の成功方程式に上記3つを当てはめると、考え方・熱意であることがわかります。どんな能力を持っているかよりも、特に考え方が「経営者の視点を持てる人材を採用する」上では重要なことがわかります。知識やスキルよりも、どのような考え方で仕事をしてきたのか、課題や困難があった時、やり遂げる覚悟や思いを持って向かってきたのかです。
 
自分自身で当事者として壁を乗り越えてきた。コンフォートゾーンから外に出て未知なテーマをやり抜いてきた。無我夢中になって没頭してきた。そんな経験がある方にこれからも出会っていきたいです。

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