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2021/03/14

気づいていないバランスをとっている自分
筆者:石黒太一
 

両利きの経営、ロマンとソロバン、三方良しなど卓越した経営では必ずといっていいほど異なる特性をうまく活かしていることに気づきます。営業でも新しいお客様を見つける活動と同時に、すでに購入いただているお客様に長く使っていただく活動を行うことがあります。新規のお客様だけを追っていたら、売りっぱなしと言われ、購入済のお客様だけをフォローしていたら、売上は徐々に落ちていってしまいます。常にバランスが大切です。これは就職活動においても大切なことです。
 
とてもわかりやすく言うと、就活中は新しい企業探しとエントリーした企業の選考を並行していきます。ナビを見て新しくエントリーしつつ、明日の最終選考の準備をするということが起こったりします。これだけをやっていたらいい、ということではないですね。一定数の選考に進んだらもう企業探しはしなくていいとはなりませんよね。働き出してからも、will can mustでもわかるように、自分のやりたいと今求めらていることが必ずしも一致しないこと時だってあります。求められていることだけをやっていてもモチベーションが保ち続けられないですし、やりたいことだけやっていても評価されません。常に私たちはバランスを大切にしているのです。
 
思考特性も同じです。抽象と具体、収束と拡散。それぞれ相対する考え方のどちらかに振り切ってしまうと物事が先に進まなくなります。誰かと話をするときに、ずっと抽象的なことばかりを言っていたら、結局何を伝えたいのかがわからなくなります。アイデアをたくさん出し続けていても、そのアイデアから計画を立てて実行したり、フレームにまとめて分析するなどができなければ絵に描いた餅で終わります。
 
脳(右脳・左脳)や手、耳、目など左右になっている臓器があります。地球も南半球、北半球で季節が反対になっています。政治なら与党と野党などもあります。それぞれの強みを活かしていることで成り立っているものが多くあることに気づきます。自分は「こうだから」と言って思い込んで選択を狭めてしまったり、諦めてしまうことが自己分析をしているとありますが、自分自身の中にもきっとバランスをとっている自分がいるはずです。意識している自分の反対側にどんな自分がいるのか、自分は気づかないが周囲の人から言われる自分はどんな人物なのか。物事にはバランスがあるとすると、自分自身のバランスを知ってみることも新しい発見があるのではないでしょうか。

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