「名作に心を洗う」
名作を最近読みましたか?ビジネスで成功する人の中には本をよく読んでいる方が多くいます。本を読んだから売上が上がったり、新商品開発ができるわけではありません。本を読むことで、自分の考え方を磨き続けたり、先人の成功と失敗から学び判断基準を高めることができます。そして気づきを即実行することでその知識を自分のものに変えていくことができます。あくまでも実行・行動が伴うことが大切です。
致知出版社が発行している月刊誌「致知」を使った社内木鶏会というものがあります。人間学を学ぶをテーマにした雑誌で、記事を読んで感想文を持ち合い、4人1組になって感想を読み「美点凝視」でコメントをしていきます。致知という雑誌から学ぶことと当時に、同じ職場の仲間のことを互いに知る機会ともなっています。2021年3月号の特集は「名作に心を洗う」です。「体験的読書のすすめ」(又吉直樹氏・齋藤孝氏の対談)について感想を書いてみたので少しシェアをしてみたいと思います。
「調子が悪い時は音痴だと思う」これは小説家・古井由吉さんの言葉として紹介されています。文章を書くに時に、読んだ流れが良くないと伝わりにくいということがあります。話し言葉でもリズムがあってリズムが悪いと大切な事が頭に入ってこないのと同じことだと理解しています。普段から文章(テキスト)でお客様とコミュニケーションをする機会も多いため、書いたことを口に出して読んでみること、リズムとテンポがあっているのかをチェックすることは気にかけて置くことが重要です。
「人生に必要なのは、悟りではなく迷いだと思います。」という又吉氏の一文に大変共鳴します。迷って悩むからこそ、学んで自分自身を鍛錬し迷いを振り切ろうとします。中途半端に悟りになってしまうとそれ以上学ぶことをやめてしまうのではないかとも感じるのです。学ぶことは体力もある意味での「筋力」も必要です。名作は時として難解なものもあり、読む体力を養うには、日頃から名作の文章に触れていくことです。そして、読書だけでなく、仕事をしていく上でも、体力・筋力が不可欠です。粘り強く高い目標にチャレンジし続けるためにも日頃の努力こそが自分自身の力をつけていきます。
致知には様々な人生の苦難を乗り越え、人生を切り拓いた方の記事が掲載されています。自分の経験では読み込めないものもあります。しかし、先人の経験や体験から学び、それが「読める」ようになっていくことが人間力を高めることにもつながっていきます。