主体的に学ぶ
質問することで学びを深めるということをしたことがありますか。最近は学校教育でもアクティブ・ラーニングを取り入れているケースが増えていると聞きます。予め学び、授業や研修では質問やディスカッションを通して深めていく学び方です。学校教育だけではなく、仕事のやり方でも直結してきますので、ぜひ習慣にしていきたいことです。
法人営業を担当していたとします。アポイントが取れてお客様と初めて商談をする際、「御社の課題はなんですか?」という質問をしてしまうことがあります。もちろん商品を一方的に説明するだけではものは売れませんが、事前にお客様のことを知り、課題の仮設を立てておくことは成約率を高める方法の一つです。個人のお客様向けのビジネスでも同じことが言えます。化粧品を販売する際に、ご利用いただくお客様層のお悩みやお困りごとをどれだけ知っているかでご提案方法やヒアリング量が変わってきます。アクティブ・ラーニングは学習の質を高めるだけではなく、お客様との関係性構築においても大切な習慣になっていきます。
4月になると新入社員として就職をして、研修などを受けていくことになります。内定者研修などで学ぶこともありますが、入社して一日でも早く一人前になるための学びはとても重要なものです。ぜひ心がけてほしいことは、学びを待っているのではなく、自ら学ぶ機会を作ることです。研修資料などがあるなら受け取ったらすぐにどんどん学んでいくこと、先輩たちはどうやって学んできたかを先回りして行動することです。研修時間に情報を受け取るだけではなく、すでに質問や疑問に思っていることを用意しておくことが学びの質を高めていきます。もし、事前に準備する事ができないなら、5つは質問をするつもりで集中して話を聞くこと、わからないことは後回しにしないですぐに聞くことです。学校の授業のように期末にテストがあるからそこでまとめて振り返ればいいとはなりません。学んだ知識は即実践です。
何のために学ぶのか。常に目的を考えておきましょう。もし分かるのであれば、この研修はこれから自分が期待されることの中で何を向上させるためのものかを考えて参加すると気づきが全く違います。同じ時間、同じ教材を使っても人によって得られることが異なります。せっかくならスタートから一歩抜け出したいですね。