MIRAI-ZINE

menu

2021/04/02

素直さが肝心
筆者:石黒太一
 

活躍している方の共通点は何ですか?という質問をいただくことがあります。その際に、お答えするのは「素直さ」です。素直さというと当たり前のように聞こえますが、実はとても重要なことです。学んだり教わったりするとき、自分のやり方に固執しているともっとうまくやる方法があるのに、それを聞くことができなくなります。これは新人に限ったことではありません。わからないことや初めてやることは専門家や、すでに経験している人に聞くほうが早いです。そして、そのまま真似ることが上達の近道なのです。
 
真似ることは決して恥ずかしいことではありません。オリジナルをつい考えたくなりますが、すでにある成功事例を真似るとうまくいく確率はぐっと高くなります。水泳で速く泳ぎたいと思ったバラフライやクロールというすでにある型で泳ぎますし、泳ぎが上手な人のフォームを真似して泳ぎます。オリジナルの泳ぎ方を考えてもなかなか速く泳げるようにはなりません。文字を上手に書きたいと思っている人は、上手な文字をなぞって書き方を学びます。書道の上級者のような文字がかけるのものその基本があるからです。
 
同じ仕事をしていて、成果が出ている人のやり方を横展開した方がチームや会社全体の成果が格段に上がることは簡単に想像できるのですが、成果が上がらない多くの場合、素直に同僚のやり方を真似せずに自分のやり方にこだわっていることがあります。時には自分の後輩の方がうまいやり方をやっていることもあります。しかし、プライドといったものが邪魔をしてせっかく身近にある成功事例を学ぶことができないのです。素直な人は後輩であっても、ライバルであっても真似る事ができることは何でも取り入れます。真似ていく中で自分の成功方法が生まれていくこともあります。それを周囲に共有しながらどんどん成功パターンを育てていけばチームも強くなっていきます。
 
教わったことをすぐに実践して、その結果を報告する人は好かれます。好かれるためにやるのではありませんが、素直な人には情報も集まってきます。同じことを伝えても行動できる人とできない人がいたとき、行動できる人には更に教えたいと思うようになるものです。考えて考えて立ち止まってしまうよりも、教わって行動して、結果から学んでいく人は何をやってもうまくいきます。

TAG :

RECOMMEND