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2021/04/05

ビジネスマナーは何のため?
筆者:石黒太一
 

名刺交換は自分の名刺を両手で持ち、相手のよりも下げて差し出して、会社名と名前を名乗る。受け取る時も両手で『頂戴します』と言って受け取る。名刺交換について社会人1年目にこのように教わったりします。(会社や講師によって多少の違いはありますが。)でも、なぜ名刺交換のマナーが必要なのでしょうか。ビジネスマナーとは何のためでしょうか。
 
ビジネスマナーをよく知っていて普段から身についているから仕事ができるというわけではありません。しかし、仕事ができる人だったとしても、打ち合わせに遅刻する、名刺交換もできない、挨拶がボソボソしているでは、お客様からの信頼を得ることはできません。例えば、就職活動で訪問した会社で一般的なビジネスマナーがない採用担当の人が出てきたとしたら、その会社の選考に進みたいでしょうか。ビジネスマナーはスキルかもしれませんが、相手とお互いが気持ちよくコミュニケーションをする上では重要な役割を果たします。だからこそ身につけておく必要があります。
 
でも一つ大切なことに気づきたいです。社会人になったからビジネスマナーを身につけるのではありません。就職活動をスタートしたときに挨拶や言葉使いなどを教わったことはありませんか。面接で口頭では「御社」と言うけど、文章で書く時は「貴社」と書きましょう、など基本的なことは耳にしているはずです。ビジネスマナーはすでに学び始めています。それをより深めるために、自分で学んでおくことは大切です。企業によって多少の違いはありますが、基本的なことは共通しています。市販の書籍なども数多く出ていますし、就職活動の中でビジネスマナーに関する資料を持った人もいると思います。教わることを待つのではなく、自ら学ぶことです。実践の中で学んだこととの違いや気づきがありますので、それを先輩などに聞いてみることでより理解が深まります。
 
会社は学校ではありません。教わっていないことも自ら貪欲に学んで実践していけばいいのです。ライバルはあなたの都合には合わせてくれません。もちろん焦る必要はありませんが、成果を出すことに制限はありません。ただし、社会人としてのあり方が基礎としてしっかり身につけておく必要があります。基礎がしっかりしていなければ、建物でも植物でも高くすることはできません。今何を学ぶことが大切かを常に考えて行動をしていきましょう。

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