行動基準が仕事の判断軸
判断に迷った時、何を基準に考えますか。特に、社会人になったばかりだと基準がわからずにもやもやしてしまうかもしれません。また、正しい判断習慣がないと会社や組織が大切にしている価値観と違う行動をしてしまうことになります。多くの会社で行動規範、クレド、バリューなどの「行動基準」があります。どのような考え方を基準としているのかを理解することが大切です。
行動基準に「スピードを大切にする」というものがあったとします。例えば、お客様に提案をする事がある場合に、この基準に基づいたらあなたはどちらを選びますか。①じっくり考えて完璧なものを提出する。②まずは粗くても方向性を相談するためにすぐに提出する。私なら②を選択して、早めに方向性をすり合わせて修正を繰り返します。これが普通に感じるかもしれませんが、過去に①の行動でうまくいった経験があるとつい「自分の行動基準」に合わせてしまいます。それをすると何が問題なのか。お客様からは自社に対する期待がスピードだったにもかかわらず、ゆっくりだとしたら期待はずれになってしまいます。また、担当者だけのことではなく、会社に対する信頼にもつながってきます。ですから、何を行動基準としているのかを深く理解すること、日々の行動習慣になっていくことが大切です。
もし自分の行動基準と違っていたら・・・。そこで悲観的になる必要はありません。まずは、仕事においては職場の基準で仕事をしてみることです。この行動基準があるということには必ず意味があります。仕事の質を高めるために創業者や先輩たちが言語化したものですから、ある意味でその会社や組織においてのノウハウとも言えます。どのように仕事をしていったらいいのか、どんな価値感で考えたらいいのかを実践していくことでその意味を理解する事ができるようになります。