強みと弱みを理解して強みを伸ばす
面接でよく聞かれる質問に「あなたの強みを教えてください」というものがあります。就職活動の準備段階で自己分析の中で、強み弱みも繰り返し考えていることと思います。自分の強みは何か。この問いが難しいのは、自分という存在は一言で定義できるものはないからです。「私はポジティブが強みです」と言ったとしても、ネガティブになることも、叱られて落ち込むこともあるはずです。多面的なものであり、強みも複数あります。いくつもある自分の強みを絞ろうとするから自己分析をしていてもモヤモヤするのだと感じています。とは言っても、面接で聞かれるのであえて絞るなら、もしくは自分のことを一番表している表現は何かと考えてみることがいいでしょう。
同様に弱みもあります。「私は心配性が弱みです」と考えていたとしたら、それが本当に弱みなのかということです。心配性ということは慎重に物事を進めて行くことができます。経理のような正確性を大切する仕事は心配性ぐらいが安心できます。また、書籍などの文章を校正する仕事も間違いを正すことがミッションなのですから慎重に進めていく必要があります。ただし、心配しすぎて必要以上に時間がかかってしまったり、ミスが不安で行動に踏み切れないということがあると先に進まなくなることもあるので自分自身で気にかけておく必要はあります。しかし、弱みと思っていることも裏返したら強みになることは山ほどあります。
弱みを克服するという考え方がありますが、強みをさらに伸ばすということをぜひ大切にしていきたいものです。弱みの克服も大切ですがそもそもできないこと苦手なことを直すというのはエネルギーが必要です。早起きが苦手なんです、という方がこれから毎日1時間早く起きるトレーニングをするということを想像するだけでストレスだろうということはわかります。もちろん、繰り返しやることでできるようになると思いますが、強みを伸ばしていくのはもっと早いスピードで楽しく伸ばしていけると思いませんか。右利きの人が右手で文字の練習をするのと、右利きの人が左手で文字の練習するのとでは上達も違います。もし、自分の強みを見つけることができているのであれば、面接用に語るだけではなく、自分の人生を豊かにするためにも強みを伸ばしていきましょう。