パラダイムを変えて考える
4/23パラダイムとはものの見方、考え方について自分が持っているパターンのことです。同じ出来事、事実でも人によって捉え方が変わります。学生と社会人。新人と先輩。それぞれの立場役割によっても変わってきます。アルバイトを始めたばかりの時、一度教えてもらったことをもう一度聞くということに躊躇していたのに、後輩が入ってきて教える立場になったら、「なんで新人はわからないことを素直に聞かないんだ」と思うようになったりします。立場役割が変わることで考え方も変わっていくのです。
就職をするということは、大学受験とは違います。大学はお金を払って学びに行きます。仕事はお客様にお役に立つことでお金をいただきます。大学は授業を受け、単位を取り、学費を払えば進級します。仕事は、成果を出さなければ昇進、昇格はしません。逆に頑張り次第で、飛び級や先輩を追い越すことはいくらでもあります。期待されることが全く異なるのです。
街の風景も見る角度によって全くことがあることがあります。個性的な形をしたビルをイメージしてください。(たとえば、新宿とか名古屋駅の前にあるような。)東側から見える形と北側から見える形は異なるはずです。しかし、その建物は何も変わっていないのです。ただ、見る角度によって見え方が変わります。また、今日、友達の機嫌が悪く、自分はその様子を見て「何か気に障る事を言ってしまったのかな」と思い込んでしまったとします。しかし、その友達はただスマホを家に忘れて来てしまってイライラしていただけだったとしたら、機嫌が悪いという事実は同じでも全く違う理解になってしまいます。
パラダイムを考える時に「メガネ」に例えたりします。新しいパラダイムというメガネをかけてみるものの見方をすることで、意図的にパラダイムは変えることができるのです。就職活動で考えれば、学生としてのものの見方をしていたら、あえて、社会人や人事や採用担当者のメガネをかけてみることです。エントリーシートの提出期限という事実に対して、期限までに出せばいいのか、なるべく早めに出したほうがいいのかはかけているメガネによって変わります。立場役割が変わる時は、パラダイムを変えることが大切です。変えることで見えるものが本当に違います。相手のパラダイムを理解することでコミュニケーションのすれ違いも減らすことができます。