任せられた仕事はあなたがオーナーです
期待されている成果を理解して最後までやりきることが大切ですというお話です。先輩に議事録をまとめておいてほしいと仕事を任せられたとします。会社で、部活やサークルでもミーティングの内容と決定事項、NEXT ACTIONなどをまとめるということをしますが、先輩は何を期待しているでしょうか。例えば、話の内容をただ文字起こしして記録しておくだけでも議事録をまとめたと言えます。ただ、議題がテキストになっているだけです。もし先輩が次のミーティングまでに実施することを他のメンバーとも共有して、プロジェクトを前進させたいと思っていたら内容の記録だけでは不十分です。ここでこんな声が出てきます。「議事録をまとめてって言われただけなのに、細かな指示をもらっていないのでわかりません。」逆の立場にたったらどうかと考えると、お願いしたことが不十分で結局自分がまとめ直すということをしたいでしょうか。任せられたら、どこまでを期待しているのかを確認して、それをやりきることが仕事です。
言葉を変えると気が利くとも言えます。複数ページの資料コピーを依頼され、その直後にある会議で使う資料だった時。ただコピーをするのか、配布しやすいようにまとめておくという違いもあります。これは性格の違いでありません。依頼されたことが何を目的としているのか考えることでそのアウトプットも変わってきます。任せられるということは言われたことだけをやるのでありません。期待に応えることが仕事の成果と言えます。しかし、最初からできるわけでもありません。何を期待されているかを知る習慣が必要です。そのために必要なことは、相手は何を目的にしているか、その先に何をしようとしてるかを素直に聞くことです。コンビニで20本ペットボトルを購入されるお客様がいて、それを車に乗せて持って変えるのか、手で持っていくのかではお渡しの方法も変わります。レジを通して、お金を頂戴する。販売という意味ではそれが仕事です。でもお客様はその商品を購入されている目的があります。根掘り葉掘り聞かないまでもお客様は20本のペットボトルを運ぶということは想像できます。そこで何が自分はできるのだろうかまで、考え行動することが仕事です。
オーナーシップ。自分が所有しているものには自分が責任を持ちます。同じように、任せられた仕事は自分がオーナーです。期待を理解し、言われたことだけが仕事ではないことに気付けるようになりましょう。それができれば更に、次の仕事を任せてもらえるようになります。つまり信頼につながります。信頼残高を増やしてくことは人間性を高めていくために大切なことです。