自分を俯瞰して見る
自分の事を客観的に見たことはありますか?自分から見えている世界と自分のことを俯瞰して見ている世界とでは見えるものが違います。例えば、他人のことはもっとこうしたらいいのにと思える反面、自分のこととになるとグダグダしてしまうことが近いかもしれません。就職活動をしている時は悩んでいたのに、就職活動を終えて先輩という立場で模擬面接をすると、もっとうまくアピールできるのにと感じることもあります。その視点で自分の事を見てみる練習が大切になります。
面接で話をしている自分を動画に撮ってみるという方法があります。面接をしている自分を見ていると話し方の癖、仕草、顔の表情などがよくわかります。いつも一生懸命に自分を表現しているのに客観的に見ると改善点が見えてきます。営業職の研修で営業トークを録画するというものがありますが、自分が話をしている様子を見ることから学ぶことはたくさんあります。自分は「あー」とか「えー」とか言っていないはずなのに、何度も言っていたり、無意識に髪を触る癖に気づいたりします。自分のことは見えないですから、見てみることをおすすめします。
動画に撮影しないにしても、自分が採用担当の人と話をしている様子を第三者的な視点で振り返ってみるということもできます。面接の時間は必死になっていますが、終わってからちょっと冷静になってその時の様子を俯瞰してイメージしてみます。質問されていたことに適切に答えることができていたのか、覚えてきたことずっと語っているように話していなかったか、メモをしている採用担当の人は何を書いていたのかを想像してみるのです。あくまでも自分の想像ですが、第三者だったらどう思うのかで振り返ると改善することも出てきます。
サッカーの試合を見ていると、観客席からはボールの動きが見えますのでなんでその空いているスペースをうまく使わないんだと思うことがあります。しかし、ピッチにたっている選手は自分から見えるところしか見えません。ですから、ボールや選手の動きやも部分的にしかわからないものです。トッププレイヤーがまるでピッチ全体を俯瞰してみているかのように動いてゴールを決めていくという様子を見たことがあります。それは練習の積み重ねによる高い技術ですが、面接についても同じに考え俯瞰して自分の動きを見ることができれば、もっとよりよくなります。
スポーツ中継で複数のカメラが角度を変えて試合中継をしているように、自分のことも複数の視点を切り替えてみる練習をしてみませんか。