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2021/05/26

あなたにしかないストーリー
筆者:石黒太一
 

「アルバイト先で提案をして売上を倍増させました」
面接でお聞きするエピソードの1つです。もちろん、全く誰ともかぶらないというのはレアかもしれませんが、1人1人が個性や強みを活かしたことはあるはずです。自分にしか語れないことは何か。ぜひもう一段階深堀りをしてみませんか。
 
キャリアを考える中で掛け算があります。営業職✕AI✕通販など、経験してきた仕事や業務がかけ合わさることでレアキャラになることができます。学生時代でもその掛け合わせは人それぞれではないでしょうか。高校までは野球部で4番✕大学に入ったらカフェバイトでラテアートが超絶うまい、などの組み合わせもその例です。日本中を探せば何百人と同じ経験をしている人はいるかもしれませんが、よくあるガクチカエピソードよりはぐっとレアになります。
 
面接で唯一無二の存在を探しているわけではありません。その点はよく理解いただき、珍しいとかキラキラエピソードがあるからいいというわけではありません。しかし、人柄やポテンシャルをみていく中で、相手に自分のことを知ってもらう、覚えてもらう、想起してもらうということは大切です。そのために派手なパフォーマスをしたり、実力以上の自分を見せるといったことをしても短期的には目立つかもしれませんが、入社してからその自分を演じ続けることはなかなか難しいものです。であれば、自分にしかないストーリーを語ることがある意味での差別化になります。
 
でも、そうはいってもそんなことが思いつきませんということもあります。ぜひそんなときは身近な人に自分のことを聞いてみることです。長く一緒に生活をしている家族や幼なじみはよく知っています。自分は覚えていないことも教えてくれます。自己分析などをする時に友達と一緒にやることもありますが、長く自分の事を見てくれている人に聞くこともこの機会に取り組んでみることをおすすめします。ちょっと恥ずかしいんですよね。しかし、大切に見守ってくれている人から自分のことを聞くことで新しい発見がでてきます。
 
自分にしかないストーリー。ちょっとハードルの高いことをいっていますが、でもここでつまづく必要もありません。まずは少しつづ掘り下げながら探していきましょう。完璧を作ろうと思っていると就職活動は終わってしまいます。このポイントを意識しながら常に自分のことを考え、日々行動しているとはっと気づく瞬間があります。その瞬間に出会うためにも、目的を持って一日一日を過ごしましょう。

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