質問こそ最良の自己PR
OBOG訪問や面接時にテンプレートを使った質問をしているならもったいない。
面接時に質問をしてもらう時間を設けています。就活的に言えば、逆質問です。この時間を設ける理由としてはWEB中心の企業説明や選考では提供できる情報量も限られるため、少ない時間の中でも会社のことや仕事のことを知ってもらいたいと考えているからです。しかし、時々残念に思うことは、質問することが目的になってしまい、その方の就職活動や社会人準備につながるような内容ではないことがあります。仕事に置き換えて考えてみると、お客様に提案をする、お客様のことを知るというときに、様々角度で質問やヒアリングをします。それは、相手が求めていることが何であるかを知るためです。また、そのための事前の準備をすることで質問の内容も深くなっていきます。
こんな質問をするといいよ、というものはマニュアルのようになってしまうので、あえて触れませんが、自分の人生に少なからず影響を与える就職においては、貪欲になっていくことが大切です。憧れのアイドルやタレント、有名人に会える時間を15分設けますから自由に質問をしてください、と言われたらどうでしょうか。野球が好きな方がプロ野球のトップ選手に質問するなら何を聞くでしょうか。面接で有名人に会うことはありませんが、志望している会社の人であることは間違いありません。どれだけ聞いても100%会社のことを理解にするには時間が足りないはずです。
なぜ質問が自己PRになるのかと言うと、調べて、自分なりに考えた質問というのは分かります。これは汎用的に質問しているのかなということもわかります。つまり、本当に志望しているならより具体的な質問になっていくからです。選挙の時期になると、ジャーナリストの池上彰さんが首相や各政党のトップに本質をついた鋭い質問をして話題になりますが、それはジャーナリストとして常に情報を収集し、自分の考えを持って質問しているからです。もし、一般の人が突然、政治家に質問してくださいと言われても新聞やYahoo!ニュースで見たぐらいの知識をベースに質問をすることになり、本質をつくまでは至らないかもしれません。質問をするにも準備が必要であることが分かります。そして、興味関心の強さも大切であることが分かります。
時間をどのように使うは自分で選択をすることができます。その選択を機会に変えることもできます。面接の場面に限らず質問は相手のことを知ると当時に自分を伝えることでもあります。せっかくのチャンスを活かすのも自分次第です。