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2021/06/06

インサイド・アウトという考え方
筆者:石黒太一
 

自分の人生を決めるのは誰か。今日を楽しい一日にするのは、自分であり、友達ではありません。仕事でやりがいを与えるのは、自分であり、上司ではありません。インサイド・アウトの考え方は常に自分の決意や選択が人生を変化させてくれることを教えてくれます。問題があるとその原因を外に求めがちです。しかし、本当は内側つまり自分の中にあると考えるのです。今日は天気が悪いから気持ちが乗らないのではなく、気持ちが乗らない選択をしているのは自分なのです。
 
環境変化があると環境のせいにしたくなります。景気が悪いから就職が厳しい、景気が良いから採用が難しい、こんなことを言っていたところで、何も生み出さないですし、景気の影響に左右されず、工夫をしている人はたくさんいます。環境が変化していることは誰にとっても同じです。変化を理解し、やり方や考え方を変えることはできます。スポーツの世界大会でどの国で試合に出場しても優勝するというトップ選手がいます。国が変われば、競技場や観客の雰囲気も違うでしょうし、宿泊する環境も違います。その中でパフォーマンスを最大限発揮するには、環境を言い訳にしている場合ではありません。勝つということを選択し、どの環境でもベストな状態を保つ力が必要なのです。
 
就職活動で考えると、説明会や面接がオンラインになってしまった、企業を知るためのイベントが減っている、など急な変化が起きた2020年採用がありましたが、だからと言って新卒採用、就職活動といったものはそれぞれが工夫をして、実施されました。環境が悪いといって待っていたらどんどん取り残されていきますし、できることを考え、行動していけばそれ以前より高い結果を得るということも可能だったのです。ピンチをチャンスに変えるという言葉がありますが、まさに、自分から社会に影響を及ぼすことで人生を豊かにすることができます。
 
困難なときに、周囲が変化することを期待することか、自分が変わることで周囲を変化させていくかどちらを選択するでしょうか。自分から変えていくというのは勇気やエネルギーも必要なものです。だからと言って、誰かが変わるのを待っているのもエネルギーが必要です。自分から変化して、周囲を変えていく、社会を変えていくそんな選択を今日からしていきませんか。

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