会社見学の目的は何ですか?
会社説明会の後に、職場を実際に見学したり、その場で社員にインタビューするなどの会社見学を実施することがあります。今は感染症対策のためあまり実施していない企業も多くありますが、その代案としてバーチャルツアーの動画を作成したり、Zoomでライブ中継しながら会社内を見てもらうということをやっているケースもあります。手段はさておき、なぜ働く場所を伝えることが大切なのでしょうか。
営業でお客様の会社を訪問しているとその意味がよくわかります。同じ業種、同規模の企業に訪問してもその雰囲気が全く違うのです。わかりやすいものが「挨拶」です。立ち止まってこんにちは、いらっしゃませ、と声をかけてくれ会社もあれば、何事もなかったように社員の方が素通りしていく会社もあります。営業で訪問しているわけですから売上になる相手ではないかもしれませんが、会社に来てくださる方にどのような態度で接しているのかはよくわかります。挨拶が元気だから良い会社というのは極端な紐付けですが、少なくとも職場の活気は感じますし、同じ様にお客様に接していることを考えると決して業績が悪くなるようには思えません。これから働く会社をWEBにあるテキスト情報や動画、採用担当の印象だけではなく、自分自身の五感を使って感じ取ることが大切です。
オンラインでの採用活動が中心になっていると実際に職場の雰囲気を感じることが難しくなっています。Zoomもバーチャル背景だったりするとどんな職場なんだろうと思ってしまいます。テレビで「報道フロアからニュースです」というときは、報道フロアを背景にしていることもありますが、説明会をオフィス内でおこなうとか、採用担当が自席で行うといったことをすれば、少しだけ伝わることもあるかもしれません。オンラインだと意外と周囲の雑音などが雰囲気を伝えることもあります。それでもすべてではありませんので、リアルで接する以上にその会社の人と話をする時間を大切にすることも必要です。会社で働くイメージを具体化するために、働く人から職場の雰囲気を受け取ることも工夫したいものです。
就職活動でいちばん大切なことは、その会社で働いて、活躍するイメージができるかどうかです。ガクチカを磨いても、自己PRを練り直しても、実際に入社して半年もしないで辞めてしまってはとても残念です。就職活動のための就職活動ではなく、自分の人生を輝かせるために働くを考えてみませんか。