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2021/06/23

自分で考える力を鍛える
筆者:石黒太一
 

記憶したり、情報を検索する力を身につけるといったことは基礎的な力としては大切なものです。その反面、応用を利かせる、自分で考えて答えを導き出す場合においてはトレーニングが必要なことがあります。面接で練習したこと、用意したことは答えられるが、ちょっとだけ角度を変えた質問が来るとフリーズしてしまうという経験があれば、ぜひ考える力を普段から身につけておきたいです。
 
目的・目標は何か
そもそも自分が行動していることの目的は何でしょうか。そして、どうなりたいという目標はあるでしょうか。自分にとって何のために働くのでしょうか。その目的によって本来は働く方法は人それぞれなはずです。しかし、インターンに参加する、自己分析をするといった手段を先に考えてしまうとそれらしい行動はしているけどもしっくりこないし、内定をもらったけども決めきれないということになってしまいます。また、目標が内定になってしまうと、就職してから早期離職をしてしまったり、やりがいを感じられずにもやもやすることにもなりかねないのです、目的が明確であれば、迷ったときに立ち戻ることができます。なぜ自分はこれをやっているのかを常に問いかけることです。
 
課題を設定する
目標があれば、現実とのギャップができます。そのギャップを埋めることが行動になりますので、何が理想なのか、何が目標なのかを持つことで課題を設定することができます。逆に、課題設定を間違えるといつまでも結果につながらないことがあります。4年時は研究をしたいから3年生の3月までには就職活動を終わらせたい、という目標があり、でも志望する企業の選考活動が3月からだとしたら、普通の活動をしていたら志望企業の選考にはのれないということが分かります。だとしたら何を行動するか、を考えていくことができます。理想と現実を理解し、そのギャップがわかれば、対策をうっていくことができます。
 
結論・根拠を行き来する
課題がわかれば、結局何をしたらいいかの仮説を立てます。しかしあくまで仮説ですから、その行動をしたら目標を達成できるという根拠を見つける必要があります。逆に、その根拠が行動だとして、すべて実行したら仮説が成り立つかを考えることで結論と根拠が成立します。仮説としてスカウト型の就活に重点を置いて活動する、という仮説を立てたとします。その根拠の例としては(1)早期に企業と接点を持つ事ができる。(2)自分には〇〇という強みがある。(3)志望企業がリクナビ、マイナビを使っていない。などが考えられます。そして結論と根拠が成り立つかどうかを考えてみます。実は仮説を立ててみたものの、根拠が弱かったり、その根拠ならもっと別の方法があるんじゃないかとアイデアがでてくることもあります。
 
 
自分で考えるときに、ただ漠然と考えると目的からずれていったり、手段ばかりを追い求める事になったりします。目的と目標、そして理想と現実のギャップを絞り込んでいくと手段を考えるときに納得感を持って導き出す事ができます。

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