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2021/06/24

質問することを前提に話を聞く
筆者:石黒太一
 

説明会や就活セミナーで質疑の時間が必ずありますが、この時間を活かしていますか?新しい気づきや学びがあるとき、「じゃあこういう場合はどうなんだろう」「ここがわからなかったのでもう少し聞きたい」という質問や疑問が湧くように話を聞いていると、ただ話を聞いているのとは吸収が違います。少なくとも、何かしら興味があって時間を費やしているのであれば、この時間の投資を最大限活かしたいものです。
 
なかなか質問が思いつかないということは実際あります。例えば、あまりに情報量が多すぎてそもそもわからないから疑問も質問も出てこないということがあります。もしそのような経験が多いのであれば、まず参加する前に参加の目的を自分の中で決めておくと良いでしょう。本を読むときも漠然と1ページずつめくって文字を追っておくよりも、知りたこと、学びたいことをまず決めておいて、吸収するものが全く違います。同じように、会社説明会に参加するのであれば、何が自分は知りたいのかを書き留めておきます。仕事のことなのか、社風なのか、それとも選考のスケジュールが知りたいのかなど焦点を絞っておくと必然的に質問が出てきます。
 
質問はあるんだけど、聞くのが勇気がいります、というケースもあります。あなたが聞きたいことは他の人も聞きたいことです。ものすごく個人的なことだとしても、その質問から他の人達も理解が深まったり、登壇者が伝え忘れていたことなのかもしれません。また、こんなくだらないこと聞いたら恥ずかしいなということもあります。くだらないことなんてありませんし、その質問をきっかけに他の人も質問をしやすくなることもあります。些細なことでも、話がまとまっていなくても手を上げてみると、そこに気づきが生まれます。
 
話をする人の立場で考えると、質問がある方が嬉しいんです。質疑がないというのは、伝わったのか、伝わらなかったのかがわからないですし、アウェーな気持ちにもなります。あくまでテクニック的なことですが、登壇者は質問をした人のことを覚えています。積極的に質問したから就活で有利になるかはまた別の話ですが、少なくとも、印象として残り続けるのです。オンラインであれば特に誰が話をしているかがよく分かります。せっかくの機会とも考えることができます。
 
社会との関わりを増やしていく中で、主体的に、自分事として参加するということがあらゆる場面で必要になります。誰かが何かをしてくれるということはありませんし、自ら機会を作っていかなければ損をするのは自分自身です。就職活動はパラダイムを変える良いきっかけです。考え方、態度、行動が変わることで、自分で自分を律することができる社会人になることができます。

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