部署には機能と役割がある
会社に限らず、サークルなどの組織にも部署やチームがあると思いますが、それぞれに機能と役割があります。何のためにこのチームが存在しているのか、目的や機能は何かを明確にすることで、目標がはっきりしてきます。チームの役割が不明確で、なんとなく存在していると、ミッションを達成しているのかどうかもわからないため、やりがいにつながらなくなります。
就職活動をしていると、企業の中の部署について気になりますが、部署名は同じでも企業によってその役割が全く違うことがあります。何をしているのかではなく、何を目的・役割にしている部署なのかを詳しく理解しないと、思っていたことと違うということがあります。例えば、営業という部署だけでも様々な役割があります。代表的なものだと、法人営業、個人営業、新規営業、ルート営業、代理店営業といったお客様起点で役割が変わります。営業という機能は同じでも、企業向けと個人のお客様向けでは取扱商品も提供方法も違います。ペットボトルのお茶を1本ほしい個人と、ペットボトルをケース単位で仕入れる法人とではお客様の課題が違いますので、提案方法やお支払い方法も変化してきます。営業やセールスがやりたい!だけではなく、どのような営業があるのかを企業ごとに理解をしていく必要があります。
サークルでチームを分けて活動するときに、進捗が早いチーム、遅いチームが出てくることもあります。遅いから悪いではなく、全体を見たときにチームの垣根を超えて協力するためにも役割を明確にしておくことが必要になります。なぜなら、進捗が早いチームのメンバーが遅れているチームをサポートするときに、何をサポートしたらいいかを考えて行動する事ができるからです。なんとなく、チームが分かれているだけであれば、目的と目標もぼやけていますので、協力したくてもどこから手を付けたらいいかがわからなくなります。だからといって、縦割りでこの仕事しかしません、という役所のような組織にしてしまうこととは目的が異なります。サークルとしては目的があり、目指したい姿やビジョンがあるはずです。その一つのゴールに向かってそれぞれが役割を果たすことで大きな成果をだすことができます。サッカーでそれぞれの役割はあるものの、ボールをゴールに入れるためには役割を超えて行動をする事があるのと同じです。
企業のことを知る、仕事について深く理解するときに、部署という視点で深堀りすることも新しい発見があります。企業によって部署名は同じなのに役割が違います。組織の形を知ることでどのようにお客様に商品、サービスを提供しようとしているかもわかりますので、企業研究の切り口としてチャレンジしてみてください。