自らの意志で学ぶ習慣をつける
あくまで一般論ですが、「社会人になると勉強しなくなる」と言われます。その多くは日々忙しいから勉強する時間がないというの理由です。人がやらないことを少しでもやれば圧倒的な強みになる、ということを考えると、勉強し続ける人は学ぶこと自体が強みになっていきます。
勉強をすると言ってもそのやり方はたくさんあります。まずすぐにできることは「本を読むこと」です。本には、著者が長年積み上げてきた経験や知識が書かれています。自分がまだ経験していないことを他者の経験から学ぶことができます。私は初めて経験する仕事を担当する場合、その分野の代表的な本を含めて5冊は必ず目を通すようにしています。同じテーマに関する本を読むと共通していることが見えてきます。その共通点が核の部分として掴むことできます。ある人はその分野に関する本を20冊読むと専門家になることができるとも言っています。
また、人から学ぶということで、セミナーや勉強会に参加してみることもできます。有料のものから無料のものまで様々ありますが、最近はオンライン開催のセミナーも非常に多くあります。企業がマーケティングのために無料コンテンツを提供しているものもありますが、無料のオンラインセミナーの中でも競争が激しくなってきているせいか、それぞれの質が高くなっているように思います。一方的に視聴するもの、随時手を上げて質問したり意見交換をするものなど自分の学びのスタイルで選ぶことができますが、参加型のものは質問することを前提に聞きますので、身に入るものです。もちろん、無料コンテンツでこれはいいな、とおもったら有料コンテンツやセミナーに参加して更に深めるということも大切です。
最も学びを自分事にするのは、自ら勉強会を主催することです。職場の同僚と自主的な勉強会をやってもいいですし、学生の頃のつながりを活かしてサークルのように勉強会を主催することもできます。学んだことを実践し、更に伝える、教えるということをすることで、ただ知っているではなく、経験が結びついた知識になっていきます。人に伝えるとき、自分がやったことのないことはなかなか自分の気持ちが乗らないものです。ですから、実践をして、よくも悪くも結果が出たことからの気づきを伝えることで自分の中でも学んだことが身になっていく感覚を得ることができます。
学び続けることは他者との差別化だけではなく、常に自分が最前線に立ち続けるために必要なことです。今、経験していることは10年どころか、3年後5年後でも通用するかは不明確です。技術や環境はコロコロ変わります。あっという間に知識や経験が陳腐化することがあります。勉強だけをしていても実践やアウトプットがなければ意味がありませんが、学び続ける人は本当に強いです。年齢を重ねても現役で活躍し続ける方は学びのレベルが高いです。まずはどんなところからでもいいので学ぶ習慣を身につけていきたいものです。