学歴よりも考え方
学歴で人生は決まらないけど、考え方で人生は決まる。普段生活をしていて他人の学歴を気にしたことはあるでしょうか。運転免許証のように学歴を証明するカードを持ち歩いているわけでもないですし、背中にシールが貼ってあるわけでもありせん。しかし、考え方は行動に現れてきます。だからこそ、人生に影響を与えます。
就職活動で「学歴フィルタ」といった言葉が話題になることもありますが、企業によっては学歴を大切にしているところもあるかもしれません。だからといって普段仕事をしているときに、取引先の方がどんな学歴で、何を学んできたなんてことは仕事とは関係のないことです。良い提案をいただけるなら契約につながりますし、課題点をくみとっていただけず、的外れな提案しかなければ仕事にはならないです。どんな学校を出ていようとそれは過去の一つの点であり、それが価値ではありません。例えば、大量の情報を処理するために仮説思考をもって、問題解決をしたり、具体と抽象を上手に行き来して要点を上手に伝えることなどのスキルが身についていることもあります。ただ、スキルは学べば身につけることができます。しかし、考え方というのは短期的には身についていかないこともあります。
目の前の仕事をやりきるというものがあります。任された仕事を最後まで責任を持ってやる人と、言われた範囲だけやって仕事をさばくという人がいます。チームで仕事をするときに、他者との協力を大切にする人と自分のことが最優先の人がいます。どれも考え方ですから良い悪いではありません。しかし、一緒に仕事をするならどんな考え方の人と働きたいかを考えます。勉強や学生生活を通して考え方を磨いていく人もいれば、早く社会に出て仕事を通して考え方を磨く人もいます。これはその人の選択ですから優劣はないのです。どんな状況でも自分が成長するために時間をどう使ったかです。
企業での役職も同じことが言えます。役職は役割であり機能です。役職が高い人が偉いのではありません。役割と責任の難易度が高いことはあるかもしれませんが、同じ人ですし、特別な存在ではないのです。ティール組織という組織形態では役職はなく、それぞれが役割と裁量を持っていて上司部下のないフラットな組織をつくっています。一人ひとりが自分の役割を理解して考え仕事をしていきます。まだティール組織のようなフラットな組織というものがたくさん世の中にあるわけではありませんが、これから増えていくことを考えるとそもそも学歴とは何を意味しているのかということを問うことになっていきます。学ぶことや働くことの選択肢が増えている現代においては絶対的な指標というものがなくなっていきますが、「考え方」は人生を変えていきます。