仕事のやりがいは何ですか?
学生さんからよくいただく質問に、「仕事のやりがいは何ですか?」というものがあります。やりがいは大切なことですね。仕事をする、就職をするならやりがいを持って働きたいというのは誰でも同じことだと思います。同じ時間を使ってやりがいもなく時間を過ごすのか、やりがいを感じながら時間を使うのかは幸福感も変わってきます。
やりがいを決めるのは誰か
結論を言ってしまうと、仕事でのやりがいは誰かに与えられるものではなく、自分自身が感じるものであり、自分で見つけるものです。誰かにとってのやりがいと自分にとってはやりがいは異なってきます。数値を分析し、仮説を導き出すことにやりがいを感じる人もいれば、お客様に徹底的に向きあることでやりがいを感じる人もいます。やりがいの形は人それぞれです。だとしたら、どういうところからやりがいにつながるのか、そもそもやりがいとは何かが重要です。
仕事に没頭でき、自分の能力が最大限発揮できる
夢中になり、没頭しているときに幸せを感じます。趣味でもスポーツでも楽しくてあっという間に時間が過ぎていたという経験ありませんか。仕事でも同じことです。時間を効果的に使うということは前提ですが、没頭できているということは仕事にのめり込んでいますし、自分ともつながっています。それが、早く今日の終業時間にならないかなとずっと時計を見ている毎日を過ごしたらどうでしょうか。何も楽しくないですし、やりがいなんて感じませんよね。そしてもう一つ。自分の能力が「最大限」発揮できていることです。自分の能力を仕事で活かすことができていたら成果にもつながり、もっと活かしたいと思えます。自分が役に立っているという実感を持つことができます。
仕事を通してさらにやりがいにつなげる
今、自分ができることだけをやってやりがいを感じるというのは成長という意味では少し物足りないものがあります。自分の能力を高め、より高いステージにチャレンジしていくことで更なるやりがいにつながっていきます。そのためには、できないことや壁にぶつかりながら、前に進んでいくことが必要です。エスカレーターのように自動で登っていくのではなく、少しだけ傾斜のある坂道を自分の足で登っていきます。垂直の壁をロッククライミングのように登っていくことは体力も高度な技術も必要になります。多くの場合は、少しだけ遠回りをしますが、一歩づつ登っていくことで次のステージに到達することができます。「仕事の報酬は仕事」という言葉もありますが、新たなチャレンジができるようになることがやりがいにつながります。