面接で何人もの社員に会う理由
「面接なのか、面談なのかよくわからないが、たくさんの社員の人と話をする機会がある。なぜこんなに時間をかけているのだろうか。」こんな疑問を持ったことはありませんか。選考過程の中で、採用担当だけでなく何人も社員と話をする時間が設けられていることがあります。極端な場合1回の面接でほぼ内定を出す企業もあれば、ここまで時間をかける会社もあるのでしょうか。
採用担当も人ですから、自分に似たような人を採用しがちです。組織が同質化してしまうことは変化に弱くなりますし、イノベーションを起こしていくには多様な人材いる必要があります。何人もの社員が一人の応募者に会うことで一緒に働きたい思う人材が多様化します。また、採用は採用担当がやるものとしてしまうと、実際に配属される部署からすると採用が他人事になってしまうのです。どんな人と一緒に働きたいかは社員一人一人が採用の段階から関わっておく必要があります。
身も蓋もない話ですが、数回の面接でその人の魅力や人物像を理解することはできません。採用担当もあなたのことを全てを知ることができるわけではありませんし、まして自社で本当に活躍する人材なのかを見極めることができるとは限りません。だからこそ、複数の目が重要になってきます。長期インターンシップなどは実際に仕事もしますし、社員とも時間を共有する中でお互いに理解することができます。会社の価値観や社風といったものも自分の目で見て感じることができます。短期間のインターンシップよりも長期インターンシップが重要視されるのもごく自然の理由です。
最終的には、働く人が一緒に働きたいと思えるかが大切な選考ポイントです。どれだけ採用担当の選考や適性検査の結果をみたところで、それはある側面を見ているだけです。一緒に働き、会社のビジョンを理解し自分のビジョンが実現できるかどうかをお互いに見極めていくことが選考なのだと考えています。